7月6日、トレンドマイクロは無料で利用できるセキュリティツールを集めたポータルサイトを開設した。
このサイトで公開されるのは、クラウド技術を利用した新しいウイルス検索ツール「Trend Micro HouseCall」(トレンドマイクロ ハウスコール)、iPadにも対応したセキュリティ機能強化のWebブラウザ「Smart Surfing for iPhone and iPod touch」、Gumblar(ガンブラー)に感染しているといった危険なWebサイトへのアクセスをブロックするWebブラウザ用アドオン「Trend Micro Web Protection Add-On」、企業向けのセキュリティ診断システム「Trend Micro Security Pro」など。
Trend Micro HouseCallは、ウイルス検出に使うパターンファイル(ウイルス定義ファイル)をクラウド(トレンドマイクロのサーバー)に用意する、Windows XP/Vista/7対応のツール。ユーザーのPCにパターンファイルを置き、ウイルススキャンを行なう既存のウイルス対策ソフトと比べて、ユーザーのPCへの負荷が少なくなるのが特徴の1つだ。また、別ユーザーの環境で見つかった新しい脅威を自動的にトレンドマイクロにフィードバックし、解析とパターンファイルへの登録を行なう仕組みを持っている。そのため、特定のターゲットだけを狙うスピア型攻撃にもいち早く対応できる。
ただし、Trend Micro HouseCallは検出したウイルスを駆除する機能は持っておらず、同社では「不正プログラムの削除が必要な方は、当社ウイルスバスターの30日体験版などをご利用ください」としている。
なお、Trend Micro HouseCallを含め、本サイトで公開されている無償ツールは、すべてトレンドマイクロのサポート対象外となっている。