1月13日、アドビはAdobe Reader 9.3(日本語版)の公開を開始した。昨年末よりこの日の公開が予定されていたバージョンで、Web改ざん事件を引き起こしている「Gumblar(ガンブラー)」が悪用するなど、存在が明らかになり、被害が発生しているにも関わらず放置されてきた脆弱性が修正される。
対応OSは、Windows 2000以降やMac OS X 10.4.11以降(インテル版/PowerPC版)、Linux(x86版)。Reader 9.2以前を利用しているユーザーは、早急にバージョンアップを行なうべきだろう。
Adobe Reader 9.3は、アドビのWebサイトからダウンロードできるほか、Adobe Readerの「ヘルプ」-「アップデートの有無をチェック」からバージョンアップもできる。
また、Adobe Reader 8シリーズ(8.1.7以前)を利用しているユーザー向けにも、同様に脆弱性を修復した「Adobe Reader 8.2」が公開されている。Adobe Reader 9シリーズへのバージョンアップが行なえないユーザーであっても、この8.2へのバージョンアップは行なうとよいだろう。
