VMware vShield Endpointにより、仮想マシン外からのスキャンや駆除が可能に!
Trend Micro Deep Security、仮想マシンのウイルス対応
2010年10月19日 06時00分更新
10月18日、トレンドマイクロは仮想マシン用ウイルス対策の新バージョン「Trend Micro Deep Security 7.5」を発表した。ヴイエムウェアの「VMware vShield Endpoint」に対応し、各仮想マシンへのエージェントなしで対策が行なえる点が大きな特徴だ。
Trend Micro Deep Securityは、IDS/IPS、Webアプリケーションプロテクション、ファイアウォール、改ざん検知、セキュリティログ監視に対応するサーバー用のセキュリティスイートだ。2009年に買収した製品をベースにしており、以前から扱っているTrend Micro Client/Server Suiteやウイルスバスター コーポレートエディションなどとは異なる系統となる。
製品は、サーバーを攻撃から守る「Deep Security エージェント」、仮想マシン特有の脅威からサーバーを守る「Deep Security Virtual Appliance」、管理ツール「Deep Security マネージャ」で構成する。
Deep Security Virtual Applianceは、物理サーバー内で完結するため通常のセキュリティ機器での対応が難しい、仮想マシン間の通信に対応できる製品。自身も仮想マシンとして動作するのが特徴だ。これまでのバージョンではウイルス対策機能を持たなかったが、今回発表されたバージョンではついに搭載が行なわれた。
通常、ウイルス対策を行なうには、各マシンにウイルス対策ソフトウェアやパターンファイルなどのエージェントをインストールする必要がある。一方、Deep Security Virtual Applianceは、仮想マシンの外部から仮想マシン内部のウイルス対策を行なうためのAPI「VMware vShield Endpoint」に対応。これにより、Deep Security Virtual Appliance内の検索エンジンやパターンファイルを使って、仮想マシンのウイルス検出と対象ファイルの削除が可能となっている。
価格(税別)は、Deep Securityエージェントが、1サーバー(物理/仮想問わず)あたり8万4000円。Deep Security Virtual Applianceが、1CPUソケットあたり23万円(12コアまで)。Deep Security Virtual Appliance ウイルス対策オプションは、7万円。Deep Security マネージャが、237万5000円となる。
また、Deep SecurityマネージャとDeep Securityエージェント5個がセットになったパック製品「Deep Securityスターターパック」が、150万円となる。