GPS測位の正確さ
NV-U75の加速度センサーと、ジャイロセンサーである「POSITION plus GT」は非常に優れており、徒歩モードでも自分が時速何キロで動いているのかを表示してくれる。「お、俺ってば結構速く歩いてるな~」などとニヤニヤしながら、タッチパネルを眺めることができるのだ。もちろんクルマでの使用時も、長いトンネルでも高速道路の分岐でも、自車位置を正確に算出してくれる。加速度センサー付きのPNDは他にもあるが、上下の勾配や左右の方向変化を元に車速を計算して、自車位置の測位精度を高めているのはこのNV-U75だけだろう。ただし、あくまでもGPSを補足するための機能なので立体駐車場や地下では完全に補足しきれずに誤差が出る場合もある。これはどのナビも同じだが。
起動やリルートもさすがにフラッシュメモリーだけあって、非常に早い。特に起動は4~5秒くらい、リルートも走っている場所と目的地によるが1~2秒ほどで完了する。ただ、起動直後にGPSを測位させるのだが、これが少し時間がかかるように感じた。特に直前の目的地から遠く離れたところで起動させると、普段よりGPS測位に手間取るようだ。筆者の場合、東京都内の目的地で終了し、熊本空港で起動、または佐賀駅付近で起動させたのだが、東京都内で再起動させるよりは若干(といっても1分程度)時間がかかった。
自転車が主な移動手段という人は、自転車モードがついているNV-U3Cのほうがいいが、クルマと徒歩を組み合わせて移動することが多い人には迷わずNV-U75をオススメしたい。下記のアマゾンへのリンクを見てもわかる通り、実売で4万円ちょっと、ワンセグチューナー内蔵の「NV-U75V」でもプラス8000円程度と、機能と価格のバランスが良い。むしろコストパフォーマンスに優れているだろう。そのかわり、FM VICSもビーコンユニットもないので、それらは別売りのユニットを買わなければいけない。ビーコンは他のPNDでも別売りの場合が多いので、マイナス要素ではないだろう。
以上のように、約1ヵ月にわたりNV-U75をいじり倒してみたが、普段はナビに頼らずに地図で脳内ラリーマップを作る派の筆者も、もうそろそろカーナビ派に転向しようかなと思った。その前にクルマ買えよって話ですけどね。
クルマで使ってみた
(次ページへ続く)
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