都内の移動は電車や自動車より自転車の方が意外に速くて便利。でもはじめての場所へ行くときは自転車でもナビが欲しい。自転車専用のナビはすごく高価。よって、カーナビやケータイを使ってナビしてみる。自転車にセットしてナビで目的地をセットして、道に迷いそうになったら地図を見て、もっとも適したのはどれか。iPhoneとPND(パーソナル・ナビ・デバイス)とケータイの3つを同時に装着して使い比べてみた。
1) Garmin nuvi 205
Garmin社は世界を代表するGPS機器のメーカーで、アウトドア用、自転車用、トレーニング用、自動車用(PND)と多くのラインナップを用意している。その中で最も廉価で手軽に使えるPNDが「nuvi 205」(3万4800円、amazon.co.jp調べ)だ。
アウトドア用と違って防水機能は持たないが、その分低価格で、車両選択時に「自転車」を選べるのが特徴だ。自転車用ルートを示してくれるカーナビは今のところこれだけかも。
2) iPhone 3GS+いつもナビ
iPhoneはGPSを内蔵しており、地図表示機能で自動車用のルート検索機能もあるが、ナビ機能と呼べるものは別途アプリを購入する必要がある。
ナビ機能が不要なら自転車向けのGPSアプリ(移動経路のログを取ったり走行距離や現在の時速を教えてくれたり)が多数あるが、「カーナビ」アプリは現状、「いつもナビ」と「全力案内」の2つ。「全力案内」は徒歩モードを持つが、徒歩モードでは6kmまでの距離しかサポートしない。両方を試してみて、今回はより柔軟に使える「いつもナビ」を採用した。
「いつもナビ」はゼンリンのカーナビアプリ。Lite版とフルバージョンがあり、価格は1800円、2800円(一年間)だ。Lite版は別途ナビパックが必要なので、よく使うなら「いつもナビ」がお薦め。地図は2D表示だが、交差点の拡大図を表示してくれたり、ルート上の地図データをあらかじめダウンロードすることで走行中のデータ通信を抑える機能がある。カーナビ並に細かい条件設定が可能など本格的なナビアプリだ。
3) au Sportio+EZ助手席ナビ
auのケータイは標準でナビ機能を持っている。徒歩用の「EZ ナビウォーク」と、自動車用の「EZ助手席ナビ」だ。どちらもフル機能で月額315円。自転車用のナビはないのでどちらかを使う。
比較的自転車向きのルートを出してくれるのは「EZナビウォーク」だが、「最長10km」で、それ以上の長距離には対応しないし、徒歩専用なのでときどき「階段」に案内されることも。そこで今回は自動車用の「EZ助手席ナビ」を採用した。近距離の知らない場所へ行くときのちょっとした案内なら「EZナビウォーク」が、ある程度離れた目的地へ走るなら「EZ助手席ナビ」がいい。設定項目は少ないが、その分操作も内容もシンプル。音声案内もしてくれる。
今回利用した端末は「Sportio」。スポーツ向けの防水端末で、タッチパネルで操作できることと全面が液晶パネルのタイプなので自転車への装着が容易で画面も見やすい。防水なので不意の雨にも安心だ。

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