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エコポイントがある今こそ! 2009年冬 大画面テレビの買い方 第1回

大画面テレビのスペック表はここに注目せよ

2009年11月25日 15時00分更新

文● 鳥居一豊、ASCII.jp編集部

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超薄型という魅力に加え
機能・装備の点でも高い実力を誇る「KDL-46ZX5」

 最後に今回スペックの見本として採用したソニー「KDL-46ZX5」を紹介したい。デザインの美しさが優先となりがちな超薄型テレビでありながら、「4倍速表示」の採用を初めとする高画質にもこだわったモデルだ。装備や機能といった点においても、トップクラスの内容を備えた上級モデルである。

チューナーを外付けにすることで、最薄部15.8mm(写真は52V型で16.6mm)を実現した「KDL-46ZX5」。レイアウトの自由さが最大の魅力だ。実売価格は50万円前後

 最大の特徴はエッジライト方式LEDバックライトの採用による薄型化。LEDを画面の下部だけに配置し、それを導光板で拡散することにより、パネル全体を照らす。この仕組みは薄型ノートパソコンのディスプレイでも採用されているものだ。このため、大幅な薄型化が可能で、しかもLEDの数も減らすことにより消費電力も低減している。

 画質面では、4倍速の「モーションフロー4倍速」を採用。この効果はかなり大きく、残像と言うよりは、動きの速い映像のぼやけ感を解消し、鮮明で見やすい映像となる。スポーツ中継などを見ていると、倍速表示では静止した選手が動いた瞬間に解像度が落ち、表情や背番号などが急に見えづらく感じることがあるが、こうしたぼやけがなく、目の負担が少ない。来年のスポーツイベントでは大きな効果を発揮する機能だろう。画質的にも、鮮明な発色の良さ、くっきりとした見通しのよい映像など、なかなかに見応えのある映像が楽しめる。

外付けボックス

外付けチューナーボックス。本体とはワイヤレスで接続される。かといって無粋なアンテナが伸びていたりはしない

 もうひとつのポイントが、別体型チューナーとのワイヤレス接続。外付けチューナー型は国内ではあまり人気がないようだが、チューナー部とディスプレイ部の配線が不要になったことで、壁掛けでも電源ケーブルだけですっきりと使えることが大きな魅力。しかも、送受信のためのアンテナを内蔵しているため、見た目もすっきりとしている。ワイヤレス伝送はなにかとわずらわしい配線の問題を解消できるため、超薄型テレビに限らず、今後は多くのAV機器に採用されていくものと予想する。

 薄型テレビのメリットを生かすなら、壁掛けは理想的なものであり、今後はこのスタイルが主流になるとも思う。テレビのスペック比較では、ワイヤレスや超薄型といった項目は紹介していないが、今後はこれらの項目が製品選びの必須要素になる可能性は高い。

KDL-46ZX5

ZX5シリーズによって実現される1つのライフスタイルをイメージ化したモノ。テレビにつきまとうケーブルから解放されている

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