テレビを置くスペースを実測することも重要
サイズ・質量編
テレビのサイズは特に大事な要素だろう。どんなに欲しい製品でも、置くスペースがなければ購入するわけにはいかない。その意味でも、製品選びではまず自分の家にどのくらいのサイズが設置できるかを確認したい。
製品の大きさは画面サイズが目安になる。たとえば今使っている29型の4:3ブラウン管テレビよりも大きな画面にしたいと思うなら、おすすめのサイズは37V型以上となる。薄型テレビはワイド画面となっているので、単純に数値だけを比較するのは間違いだ。
画面サイズがより大きくなったと感じるには、画面の高さが基準になる。メーカーによっても多少の違いはあるが、29型ブラウン管テレビの画面の高さはおよそ40cm。32V型ではおよそ39cmほどなので縦だけならば逆に低くなる。
これが42V型となると高さは約52cmとなり、テレビを置き換えたとき、より大きくなったと実感できる。値頃感のある32V型だが思ったよりも大きいと感じられず、すぐにより大きなサイズに買い換えたくなってしまうかもしれない。
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21型 | 25型 | 29型 | 32V型 | 37V型 | 42V型 | 46V型 | 52V型 | |
高さ | 30cm | 35cm | 40cm | 39cm | 46cm | 52cm | 57cm | 65cm |
幅 | 40cm | 47cm | 54cm | 70cm | 82cm | 93cm | 102cm | 115cm |
とはいえ、いきなりプラス10型以上の大画面は家に置けるかどうか心配に感じる人も多いだろう。実はその点も安心。薄型なので、ブラウン管のように奥行きのあるテレビよりも設置スペースは小さいのだ。部屋の角にテレビを置くコーナー設置でも、奥行きが短いぶん、画面が大きくなってもテレビをより小さいスペースに置ける。
このように、テレビのサイズ選択では、有効画面サイズを確認。設置スペースの確認では外形寸法を確認という手順になる。外形寸法のサイズは、現在は付属のスタンドを含んだ数値になっているので、奥行きは30cm前後と思ったよりも長め。これは設置するラックやテレビ台のためのスペースなので、勘違いしないように注意したい。
今回サンプルに用いたソニー「KDL-46ZX5」は、壁掛けもしやすい超薄型モデルなので、ディスプレイだけの奥行きは最大でも58mm。壁掛け設置は工事が必要など、敷居が高い。しかし、最近では壁にぴったりと寄せて設置できる「壁寄せスタンド」などが用意されることも増えている。設置を考えるときには、こうしたオプションのアクセサリーなどもチェックしたいところだ。
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