
非常に高速に左目用の映像と右目用の映像が交互に表示されているため、普通にはブレた映像が表示されているように見える。メガネ越しでは魚が飛び出すように見えるのだが、その迫力を伝えきれないのが残念なところ
今年の10月に開催された「CEATEC JAPAN 2009」でソニー、パナソニック、シャープが一斉に試作機を公開し、完全に話題の中心となったのが「3Dテレビ」である(関連記事)。
昔からある3D映像で、まず多くの人が頭に浮かぶのが赤青型のメガネだろう。この方式は右目には左目用の絵を、左目には右目用の絵を打ち消す色のフィルターを装備したメガネを通して見ることで、立体的な表示を実現している。ただし、このような方法では正確な絵の色を表現するのは難しく、悪く言えば子供騙しにすぎない。
しかしCEATEC JAPAN 2009で公開された3社の3Dテレビは右目、左目用の映像を交互に表示し、液晶シャッターを備えたメガネを組み合わせて、右目には右目用の、左目には左目用の映像だけが見えるようにすることで自然な3D表示を実現した。また各社ともに製品化を意識しての展示となっていたのも印象的だった。
ここでは試作機を公開した1社であり、2010年での3Dテレビの製品化を目指すソニーの担当者に、Q&A形式でその仕組みや現状をうかがった。

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