前回(関連記事)に引き続き、今回もK-xと共に揃えたいレンズを紹介をしたいと思う。広角レンズ搭載のコンパクトデジタルカメラが多くなってきている昨今だが、レンズ交換のできるデジタル一眼レフにはフィルムカメラ当時のレンズ資産も沢山ある。
しかし、撮像面の大きさが35mmサイズ(24×36mm)からAPS-Cサイズが一般的になり、面積が狭くなったため、従来の広角レンズを使用しても同等の画角を得られなくなってしまった。
そのため、どのメーカーも広角レンズの拡充を急いだが、そんな中でペンタックスは従来からあったレンズとさほど変わらない焦点距離でさらにコンパクトな広角レンズを出したり、35mmサイズ用にもあった魚眼ズームレンズを復活させたりと積極的な展開を見せている。今回はそんな「DA15mmF4ED AL Limited」(以下、DA15mm)と「DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF]」(以下、フィッシュアイズーム10-17mm)を紹介してみたいと思う。
K-xのコンパクトボディに合う「DA15mm」
もともと、ペンタックスにはデジタルカメラ専用の「DA14mmF2.8 ED[IF]」(以下DA14mm、直販価格7万8750円)という広角レンズがあった。このレンズの画角は35mmフィルム換算で21.5mm相当と、超広角レンズとして充分な画角があり、性能的には申し分ない。
だが、ペンタックスのコンパクトな一眼レフボディと組み合わせたとき、少しバランスが悪いという面もあった。そこでレンズ開放値を一段抑え「F4」にすることで、レンズ自体の大きさをコンパクトにしたのが今回紹介するDA15mm(直販価格6万3000円)である。
レンズ名に「Limited」の文字が入っていることから、前回紹介したコンパクトかつ高級感を備えたLimitedレンズシリーズに属する。今回K-xに装着した状態で持ち歩いたとき、標準ズームよりは多少重量があるので若干前下がり気味にはなるが、レンズフードが内蔵式のコンパクトな物であることも手伝って、持ち歩きに不便さを感じることもなかった。
最新のデジタルカメラ専用レンズだけあってレンズフレアなどもよく抑えられている。35mmフィルム換算で23mm相当になり、DA14mmの21.5mmよりも若干画角は狭くなる。しかし、カメラボディとレンズフードまで含めた実使用状態でのコンパクトさの違いには大きな差があり、実用上はこちらの方が扱いやすいと思う。
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