ポインタをあわせるとサムネイルが現れる
ウインドウが開いている場合、タスクボタンにマウスカーソル(マウスポインター)を載せると、画面のプレビューがサムネイル表示される(ウインドウプレビュー)。テキストラベルも表示されるので、アイコンだけで中身がわからない場合も一目瞭然だ。サムネイルが表示された状態でそのままクリックすれば、そのウインドウがアクティブになる。
プレビューのサムネイル上にポインターを動かすと、「Aero Peek」機能によってほかのウインドウがすべて透明化され、目当てのウインドウをダイレクトに確認できる。
エクスプローラーやInternet Explorerのタブなどを複数開いている場合、タスクボタンはひとつにまとめられる。その状態でボタンにポインターを載せると、複数のサムネイルがポップアップする。その中から表示したいサムネイルをクリックすれば、その画面がアクティブになる。
従来のタスクバーのように、ボタンの横にテキストラベルを表示することも可能だ。タスクバーのプロパティを開き、「タスクバー」タブの「タスクバーのボタン」で、表示方法を設定できる。初期設定は「常に結合、ラベルを非表示」になっているが、「タスクバーがいっぱいの場合に結合」もしくは「結合しない」を選択すると、テキストラベルが表示される。「常に結合、ラベルを表示」の選択肢は用意されていない。……理由はよくわからないが。
対応アプリケーションであれば、サムネイルの中で操作できる「Thumbnail Toolbar」が有効になる。例えばWindows 7付属のWindows Media Player 12なら再生や停止、早送り・早戻しなどが可能だ。今のところはおまけのような機能だが、アイデア次第で便利に使えそうだ。
「ジャンプリスト」でTPOにあわせたメニューを
タスクボタンを右クリックすると、「ジャンプリスト」が表示される。再生履歴やよく使うタスクなど、アプリケーションにあわせてメニューが変化するのが特徴だ。例えば、Windows Media Playerなら、よく再生している楽曲が一覧できるほか、音楽を再生するタスクなども用意されている。
Internet Explorerのジャンプリストでは、「InPrivateブラウズ」(アクセス履歴やCookieをパソコンに残さないモード)で開始したり、新しいタブを開くといった操作ができる。従来より1手順減るだけとはいえ、意外と快適に操作できる。特に、履歴の中から特定の項目を常に表示する設定にできるのが便利だ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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