Windows 7では、仮想HDDに標準で対応するようになった。「Virtual PC」などの仮想マシンソフトで利用することの多い仮想HDDだが、Windows 7に直接認識させ、エクスプローラーからHDDとして使うこともできる。
VHD形式の仮想HDDを標準機能でサポート
仮想HDDは、ひとつのファイルにHDDの内容がまとめられているものだ。Windows 7に仮想HDDをマウントすれば、エクスプローラーから普通のHDDのように、中身にアクセスできる。仮想マシンとは異なり、Windows 7がダイレクトにアクセスできるため、前回紹介したXPモードも、「Virtual PC」と仮想HDDの組み合わせで実現している。なお、通常のHDDと仮想HDDのアクセス速度はほとんど変わらない。
仮想HDDのマウントには管理者権限が必要で、NTFSフォーマットのHDD上に置いておく必要がある。ただし、FATやExFATフォーマット上にコピーして、バックアップすることは可能だ。ネットワーク経由でのマウントはできない。また再起動すると、マウントは解除されてしまう。同時にマウントできるVHDファイルは2つまでで、ドライブレターは空いている文字が付けられる。
特定のプロジェクトや秘密にしておきたいデータを仮想HDDに保存しておき、必要なときにマウントするといった使い方が考えられる。バックアップする際も1ファイルで済むので手がかからない。

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