キヤノンはAPS-C搭載の最上位機種となる一眼レフデジタルカメラ「EOS 7D」を10月2日に発売する。ボディのみの予想実売価格は19万円前後。7Dは従来の「EOS 50D」の上位モデルという位置づけで、50Dは併売となる。
DIGIC 4を2つ搭載
撮像素子は約1800万画素のCMOSセンサーを搭載し、画像処理エンジンは「DIGIC 4」を2つ搭載する。
これにより処理速度が向上して連写速度がアップしており、L(ラージ)画質で秒間8コマの連写、約94枚の連続撮影が可能となっている。また感度性能も上がっており、ISO 6400でも「常用できる」画質だという。
動画撮影も可能で、フルHD(1920×1080ドット)撮影に対応。フレームレートの変更が可能で、フルHDの場合は30p、25p、24p(1280×720ドット、または640×480ドットの場合は60p、50p)から選択できる。そのほかマニュアル露出での撮影も可能となっている。記録方式はMPEG-4 AVCとなる。
光学ファインダーは視野率100%、視野角29.4度、倍率1.0倍となっており視認性が向上。また、透過型液晶パネルを内蔵することでグリッドラインやスポット測光などの表示が可能となった。
AFの測距点は19点で、すべてクロス測距センサーとなっている(中央の測距センサーのみクロスセンサーを斜めに配置した「デュアルクロスセンサー」)。また、新しい測光システム「iFCL(intelligent Focus Color Luminas)測光」は、露出の際にAFの情報と色情報も加味することで、より精度の高い露出を可能としている。
そのほか、水平とアオリ(前後)の2方向の傾きを測定する電子水準器を搭載。背面モニターは3型(約92万ドット)の「クリアビュー液晶II」を搭載する。
レンズ3本も発表
7Dと同時に、標準ズームレンズ「EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM」(10万5000円)、高倍率ズームレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」(6万5000円)、マクロレンズ「EF100mm F2.8Lマクロ IS USM」(12万円)も同時に発表した。
特にEF100mm F2.8Lマクロ IS USMは、同社の手ブレ補正技術「ハイブリッドIS」を初めて搭載したレンズ。ハイブリッドISは角度ブレとシフトブレを補正する技術で、7月に技術発表を行なっていた。
なお、EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USMが付属するEOS 7Dレンズキットも用意される(予想実売価格27万円前後)。
