キヤノンから、35mmフルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D」が発表された。12月上旬発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は20万円前後。
EOS 6DはAPS-Cセンサーを搭載する「EOS 7D」の下のクラスという位置づけの中級者向けモデル。センサーの解像度は約2020万画素となる。
幅144.5×奥行き71.2×高さ110.5mm、本体のみの重量は約680gという、フルサイズ機としてはコンパクトかつ軽量なボディーが特徴だ。
また、EOSとしては初めてGPSと無線LAN機能を内蔵するのも大きな特徴。無線LANにより撮影した画像をPCやウェブのクラウドサービスに転送したり、同社の無線LAN対応デジカメやプリンターに送信したりできる。さらにテレビなどのDLNA機器による画像再生も可能だ。
加えて、スマートフォン用アプリ「EOS Remote」を利用することで、スマホ側でライブビュー画面を確認してシャッターを切ることが可能。撮影モードの切替やホワイトバランスの調整などはできないが、画面タッチによるAFの指定やISO感度設定、露出の調整などが可能。さらに撮影した画像のプレビューをスマホ側で確認し、ダウンロードすることもできる。
撮影機能は「EOS 5D Mark III」ゆずり
画像処理エンジンには上位機種の「EOS 5D Mark III」と同じ「DIGIC 5+」を採用。感度設定は通常時でISO 100~25600、拡張設定でISO 50/51200/102400まで設定が可能だ。
連写速度は約4.5コマ/秒で、1回のシャッターで複数回連写し、画像を合成処理する「HDR逆光補正」や「多重露出撮影」「手持ち夜景撮影」にも対応する。
AF測距点は11点で、うち中央部の1点はクロスタイプとなっている。この中央の測距点はEOSでは初めて低輝度環境(-3EV)での合焦に対応しており、暗い場所でもAF合焦を高速に行なえる。背面液晶は3型(104万画素)だ。
ボディー単体のほかに、「EF24-105mm F4L IS USM」レンズが付属するレンズキットも用意する。予想実売価格は30万円前後となる。