例年、携帯電話各社の主力機種・新製品が並ぶワイヤレスジャパン。基本的に今年もそれは同様だ。とはいえ、参考展示やコンセプト機の展示は少なく、発表済みの機種をお披露目しながら、今後の展開にも触れるといったスタンスのブースが多かった。
サービスもさることながら魅力的な端末が一番
次世代データ通信技術はさておき、携帯端末本体の機能進化、技術の盛り込みには驚くほどのものがある。今回キャリアではソフトバンクモバイルの出展がなく、国内の端末メーカーではシャープ・京セラの2社が自社の製品を出展している程度だったのはやや残念であった。
不況の影響というよりも、次世代通信手段の動向やキャリア側のサービスの方向性などで携帯電話のトレンドが大きく左右される現在、ハードメーカーが率先して端末の技術アピールを行う時代ではないのかもしれないと感じた。
端末メーカーとして大きなブースを出展していたのがシャープ。「AQUOSケータイ」がすでにブランドとして確立し、ダブルワンセグチューナーなども搭載。動画視聴時の液晶品質の高さを謳っているが、次のセールスポイントは「デジカメを超える画質」の撮影機能だという。
1000万画素クラスCCDの搭載やオートフォーカスを備えた「AQUOS SHOT」(SoftBank 933SH)を大きくデモしていた。さらにワンセグチューナーを2つ搭載して裏番組録画も可能な「SH-07A」(NTTドコモ)、防水&ソーラー充電が可能な端末をauに続いて、ドコモ/ソフトバンク向けにも参考展示するなど、各社の目玉商品の多くがシャープ製であることを強くアピールしていた。
端末メーカーとしては中国ZTEも出展し、HSPA対応端末などユニークな機種が並んでいた。ただし、現在のところWiMAXなどの通信アダプタを除いては日本国内で音声端末を発売する具体的な予定はないとのこと。

この連載の記事
-
第8回
スマホ
XGPのコンセプト展示が花盛り! 写真で見るウィルコムブース -
第7回
スマホ
ウィルコムが目指す、もう一つの未来──喜久川社長が語る -
第6回
ビジネス
ライバルは固定ブロードバンド通信のイー・モバイルとUQ -
第5回
ビジネス
XGP、モバイルWiMAX、そしてLTE! 次世代通信への対応は? -
第3回
ビジネス
ここでも拡張現実! auの直感透視ケータイ -
第2回
ビジネス
振ったり、覗き込んだり……、ドコモが考える次世代UIとは? -
第1回
ビジネス
ワイヤレスジャパン2009開幕! 見どころは拡張現実 -
ビジネス
ワイヤレスジャパン 2009特集 - この連載の一覧へ