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ワイヤレスジャパン 2009レポート 第4回

ドコモからも太陽電池ケータイ──最新端末編

2009年07月23日 14時00分更新

文● 行正和義

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 例年、携帯電話各社の主力機種・新製品が並ぶワイヤレスジャパン。基本的に今年もそれは同様だ。とはいえ、参考展示やコンセプト機の展示は少なく、発表済みの機種をお披露目しながら、今後の展開にも触れるといったスタンスのブースが多かった。

端末メーカーとしては破格に広いブースを構えていたシャープ


サービスもさることながら魅力的な端末が一番

 次世代データ通信技術はさておき、携帯端末本体の機能進化、技術の盛り込みには驚くほどのものがある。今回キャリアではソフトバンクモバイルの出展がなく、国内の端末メーカーではシャープ・京セラの2社が自社の製品を出展している程度だったのはやや残念であった。

2つのワンセグチューナーを内蔵するSH-07A。写真は、ワンセグで受信した画像ではなく、同社製ブルーレイレコーダで受信したテレビ放送を再圧縮し、SH-07Aに転送して閲覧するデモ。元画像のクオリティーが違うので当然とはいえ、ワンセグ番組に比べて段違いにきれいな動画を見ることができた

 不況の影響というよりも、次世代通信手段の動向やキャリア側のサービスの方向性などで携帯電話のトレンドが大きく左右される現在、ハードメーカーが率先して端末の技術アピールを行う時代ではないのかもしれないと感じた。

 端末メーカーとして大きなブースを出展していたのがシャープ。「AQUOSケータイ」がすでにブランドとして確立し、ダブルワンセグチューナーなども搭載。動画視聴時の液晶品質の高さを謳っているが、次のセールスポイントは「デジカメを超える画質」の撮影機能だという。

 1000万画素クラスCCDの搭載やオートフォーカスを備えた「AQUOS SHOT」(SoftBank 933SH)を大きくデモしていた。さらにワンセグチューナーを2つ搭載して裏番組録画も可能な「SH-07A」(NTTドコモ)、防水&ソーラー充電が可能な端末をauに続いて、ドコモ/ソフトバンク向けにも参考展示するなど、各社の目玉商品の多くがシャープ製であることを強くアピールしていた。

携帯電話の撮像素子の変遷を示したシャープの展示。画素数だけでなく、撮像素子サイズもしだいに大きくなってきており、コンパクトデジタルカメラのスペックに迫りつつある

防水&ソーラー充電機能は各キャリアから出そろいそうだ。SH002(KDDI:左)はすでに発売中だが、SH-08A(ドコモ:右)とSoftBank 936SH(中央)は発売予定ということで参考出品されていた。

 端末メーカーとしては中国ZTEも出展し、HSPA対応端末などユニークな機種が並んでいた。ただし、現在のところWiMAXなどの通信アダプタを除いては日本国内で音声端末を発売する具体的な予定はないとのこと。

日本では展開しないものの意欲的な端末をリリースするZTE

Windows Mobile搭載などスマートフォン端末も展示。ただし現在のところ日本での展開は未定

京セラブースでは人気のHONEY BEE 2のLiz Lisaコラボモデルが展示されていた

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