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大きな画面ででっかく楽しむ!魅惑のデカノート特集 第2回

迫力のゲームを堪能するゲーミングデカノートを選ぶ!

2009年07月22日 19時00分更新

文● 伊藤裕也

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デビルメイクライ4

デビルメイクライ4

Windows版「デビルメイクライ4」。美しいグラフィックと華麗なアクションが魅力の3Dアクション。画面はAlienware M17xによるもので動作は軽快だ。(C) CAPCOM CO., LTD. 2008 ALL RIGHTS RESERVED.

 次にカプコンの3Dアクションゲーム「デビルメイクライ4」をテストした。ゲームソフト付属のベンチマーク機能(DirectX10版)を使用した。

 設定は、画質に関する項目を最高の設定(SUPER HIGH)としたうえで、ドライバー側の設定でアンチエイリアシングと異方性フィルタリング(AF)をオフにした状態と、AA 4x/AF 8xとした状態でも計測した。ベンチマークは4つのシーンで構成されており、それぞれでの平均フレームレートを計測している。

「デビルメイクライ4」のベンチマークテスト結果

「デビルメイクライ4」のベンチマークテスト結果(単位fps)。AAとAFはオフ

 AAとAFがともにオフの設定では、Alienware M17xが最高解像度でも快適な「ランクS」を獲得できた。いずれのシーンでも100fps以上と余裕がある。対してProgress UXGは、最高解像度の1920×1200ドットになるとランクAに落ちてしまった。ランクAは基本的には快適に楽しめるものの、時折パフォーマンス低下の可能性がある程度の目安。ここまでが遊べる範囲と考えてよい。

 Qosmio WXWは1280×720ドットでもランクAで、最高解像度である1680×1050ドットでは、ランクBとなってしまった。特にシーン2とシーン4は大量の敵が表示される比較的負荷の高いシーンで、45fps前後と60fpsを大きく割り込んでしまった。そうしたシーンでは多少画質を落とさないと、パフォーマンスが低下することになる。

「デビルメイクライ4」のベンチマークテスト結果2

「デビルメイクライ4」のベンチマークテスト結果2(単位fps)。AA 4x/AF 8x

 続いてAA 4x/AF 8xといった高負荷設定の結果を見よう。Alienware M17xはそれでもすべてのシーンで100fps以上と、ランクSを獲得するパワフルぶり。Progress UXGもすべてのシーンで100fps以上とはいかないが、1920×1200ドットでもランクAを獲得できた。一方Qosmio WXWでは、1280×720ドットはなんとかランクAだったものの、1680×1050ドットではパーツの交換宣告を受けるランクCとなってしまった。

 Alienware M17xとProgress UXGではディスプレーの最高解像度でデビルメイクライ4を楽しめるが、Qosmio WXWで楽しむ場合には、解像度を下げるか画質を落としたたほうがよいだろう。


Crysis Warhead

 最後に描画負荷の高い3Dゲームの代表として、エレクトロニック・アーツのFPS「Crysis Warhead」をテストしてみた。テスト方法はシングルプレイで最初のシーンを操作し、そのフレームレートをFrapsで60秒間計測した。画質設定は、詳細設定をすべて低・中・高にした3パターンである。

すべて「低」にした画面

「Crysis Warhead」の詳細設定をすべて「低」にした画面。軽快ではあるが、爆発煙などは発生せず物足りない

画質設定 低の計測結果

画質設定 低の計測結果(単位fps)

 まずは詳細設定“すべて低”。この設定では、全機種がそれぞれの最高解像度で60fps以上表示できた。Alienware M17xとProgress UXGの1280×720ドットの結果には余裕が感じられ、特にProgress UXGは100fpsを超える。計測に使用した場面の描画負荷は高くないことを考慮しても、まず問題ないと考えていい。

すべて「中」にした画面

詳細設定をすべて「中」にした画面。炎の揺らめきなどが表現され、低とは印象ががらりと変わる

画質設定 中の計測結果

画質設定 中の計測結果

 そこで詳細設定をすべて中にしてみると、フレームレートはがくんと下がった。特にQosmio WXWは、1280×720ドットで約40fpsと厳しい。「40fps出るならよいのでは」と思われるかもしれないが、Crysis Warheadは中盤以降に描画負荷の高いシーンがある。序盤はこの設定のままでプレイできても、ゲームが進むと設定を下げるはめになるだろう。

 一方Alienware M17xはどちらの解像度でも快適。Progress UXGは1920×1200ドットだと厳しく、シーンによっては画質か解像度を下げる必要がある。

すべて「高」にした画面

詳細設定をすべて「高」にした画面。描写が緻密になり、爆発時に発生する煙などのエフェクトも充実。大幅に臨場感が増す

画質設定 高の計測結果

画質設定 高の計測結果

 さらに詳細設定を高にすると、Alienware M17xやProgress UXGを持ってしても、1280×720ドットで40fps程度になってしまった。状況によっては画面がフリーズして数秒ほど戻ってこないこともあり、この設定でのプレイはおすすめできない。Qosmio WXWはさらに厳しく、高設定は荷が重すぎた。

 今回の3機種はCrysis Warheadのプレイそのものは可能だが、表示品質については、いずれも妥協する必要があるだろう。


期待に違わぬ強力なグラフィック性能の
Alienware M17x

Alienware M17x

抜群のグラフィック性能を見せつけたAlienware M17x

 今回取り上げた製品の中で、最も快適にゲームを楽しめる製品として、文句なくAlienware M17xを挙げたい。GeForce GTX 260M×2による3Dグラフィック性能は圧倒的だ。SLIはアプリケーションや設定により、必ずしも威力を発揮できるわけではないが、うまく噛み合った場合のパワーは素晴らしい。試用機ではディスプレー解像度が低めの1440×900ドットだったのが残念だ。このパワーを生かすには、ぜひとも1920×1200ドットの高解像度ディスプレーを選択すべきだろう。

 次点はユニットコムのProgress UXG。SLIノートではないものの非常に強力なスペックで、条件によってはProgress UXGがAlienware M17xを超えることもあった。ディスプレーが標準で1920×1200ドットというのもよい。

 Qosmio WXWは、先に挙げた2製品と比較するとスペック面で見劣りするが、ストリートファイターIVで確認したようにヘビー級ゲームの高品質設定でなければ快適に動く。サウンド面の充実も魅力で、比較的負荷の低いゲームをばりばり楽しみたいなら選択肢としていいだろう。

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