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夏休みをゲーム三昧で過ごすためのPC自作 第1回

VistaでDirectX 10をフルに楽しめるゲームPCを作ろう!

2009年07月13日 20時00分更新

文● Jo_Kubota

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 梅雨もそろそろ明けて夏本番。日差しギラギラの中、アウトドアで山や海に行くのもいいが、エアコンの効いた部屋でゲーム三昧をここに提案したい。軟弱?草食系?なんて声が聞こえてきそうだが、そんな声にめげずにゲームに没頭するのがゲーマーというものだ。
 しかしゲームに没頭するためには、快適にゲームプレイができないと話にならない。最近のゲームをプレイしようと思ったら「動かない!」とか「カクカクしてゲームにならない」とか「画面が寂しい」などの症状が出ている方は、この講座を読んでぜひPCのパワーアップを検討してほしい!

せっかく自作するなら
DirectX 10に対応させよう

 第1回は、どうせ自作ならWindows 7優待アップグレードが付属するWindows Vistaで、DirectX 10をフルに楽しめる最高のゲーマー向けPCを作ろう!というテーマで構成を考えていきたい。
 さてDirectX 10をフルに楽しむためには、まずはOSをWindows Vistaにする必要がある。Windows XPはDirectX 9までしかサポートされておらず、残念ながらDirectX 10モードでゲームをすることができないのだ。続いて、DirectX 10対応のビデオカードが必要になる。例えば、NVIDIAのGeForce 7900 GTや6600 GTなど往年の名機を使っている人も多いだろう。しかしこれらのビデオカードは残念ながらDirectX 9までしか対応していないのだ。Windows Vista自体は、DirectX 9とDirectX 10の両方をサポートしているため、GeForce 7900シリーズでも動作するが、ゲームはDirectX 10モードで動作せず、DirectX 9モードで動作することになる。3年前のハイエンドなGeForce 7900 GTXやGeForce 7800 GTXでも、これは同様だ。
 またDirectX 10には、10.0と10.1があり、GeForceは10.0に対応、ATI Radeonは10.1に対応しているが、ゲーム的には10.0をサポートしているものがほとんどなので、今のところ10.0か10.1かを特に意識する必要は無いだろう。

各GPUのDirectX 10対応状況

DirectX 10対応GPU
GeForce 5000シリーズ ×
GeForce 6000シリーズ ×
GeForce 7000シリーズ ×
GeForce 8000シリーズ
GeForce 9000シリーズ
GeForce GT 200シリーズ
GeForce GTS 200シリーズ
GeForce GTX 200シリーズ
ATI Radeon 9xxxシリーズ ×
ATI Radeon X シリーズ ×
ATI Radeon HD 2xxxシリーズ
ATI Radeon HD 3xxxシリーズ
ATI Radeon HD 4xxxシリーズ

 話を戻してWindows Vistaの選び方だが、Windows 7が正式に発表され、Windows 7アップグレード優待申込書の付いたものが発売されている。アップグレード優待申込書のついたWindows Vistaは、DSP版とパッケージ版がある。どちらも通常のWindows Vistaよりも数千円高いが、あとから別途アップグレード版を買うよりも安価なため、この機会に手に入れることをオススメしておきたい。
 さて、Windows Vistaにはいろんなエディションが存在するが、基本的には、Home Premiumか、Ultimateを選べば問題ないだろう。Windows 7にアップグレードする際もエディションを引き継ぐような形となるので、後々を考えてUltimateを買うのが確実だが、UltimateとHome Premiumの大きな違いはネットワーク周りで、家庭で使う分にはHome Premiumで困ることはない。

最上位モデルのWindows Vista Ultimate

 またDSP版の場合、32bitと64bit版が存在するが、今から購入するのであれば、64bit版を選んでおくと大容量のメインメモリを活かすことができるので、オススメだ。接続しているデバイスのドライバが64bit版に対応しているかどうかを確認しておく必要がある点には注意が必要だが、よほどニッチなデバイスを繋いでなければ大抵の場合は問題ない。
 64bit版を選ぶと、もう1つ問題が出てくる。それはゲーム側の対応だ。筆者が確認しているところでは、「ファンタジーアース ゼロ」が64bit版のWindows Vistaでは動作しないくらいで、他の大多数のオンラインゲームは動作報告が上がっている。現在遊んでいるゲームが対応しているかどうか、OS購入前にゲームの公式サイトで確認したり、ユーザーコミュニティにて相談してみよう。
 続いてハードウェアだが、DirectX 10にネイティブに対応するゲームは、比較的グラフィックス負荷が高いため、なるべく高性能なGPUを搭載するビデオカードを選ぶようにしたい。これが貧弱では他がどんなに高性能でも意味がないのである。そしてもう1つは、そのビデオカードを活かすCPUだ。CPUを選ぶ目安は次項以降で解説しているので、読み進めて欲しい。
 次にメインメモリ容量だが、Windows Vistaは非常にメモリを消費するので、2GB程度だとゲームによってはスワップが起きて快適に遊ぶことができないため、32bit版なら4GB、64bit版なら4GB以上を搭載しよう。

(次ページへ続く)

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