6月24日、シトリックス・システムズ・ジャパンは、仮想化管理サーバ「Citrix XenServer 5.5」を発表した。XenServerはオープンソースの仮想化環境「Xen」をベースにした仮想化管理サーバで、2009年の3月に無償化を発表。75日間で、世界50カ国にあるサイトからすでに10万ユーザーがダウンロードしているという。
XenServer 5.5では、以下のような新機能が提供されている。
統合バックアップ
バックアップソフトとの連携により、ゲストOS上のファイルや仮想マシンのイメージ自体の完全・増分バックアップが取得可能。集中管理コンソール「XenCenter」からのGUIによるスナップショットが実行できる。
VMwareからの移行
VWwareで利用される仮想マシンのファイルをXenServerおよびMicrosoft Hyper-Vで利用されるVHDフォーマットにコンバートできる。対応する変換前のファイル形式はOVF(Open Virtualization Format)、OVA(Open Virtual Appliance)、XVA(XenServer Virtual Appliance)など。
検索機能の強化
管理ツールから仮想マシン名、リソースプール、ロケーション、サーバー、ストレージリポジトリ、スナップショット時間、ネットワーク名などの条件を基にした検索ができるようになった。カスタムビューも生成できる。
Active Directoryとの統合
ホスト管理やユーザーログ、監査にAD証明書を利用可能
対応ゲストOSの拡大
SUSE Linux Enterprise Server 11、Debian 5.0、Red Hat/Cent OS/Oracle 5.3のサポートを追加
また、これに合わせ、同社はWebコミュニティサイト「XenServer Central(英語版)」を公開。製品の最新情報や技術サポートサイトへのアクセス、各種マルチメディアコンテンツが提供される。日本語対応のフォーラム「XenServer/Essentials Japanese」も公開された。