XenServerの機能をEssencialが大幅強化
7月23日、シトリックス・システムズ・ジャパン(以下、シトリックス)はサーバ仮想化ソフト「Citrix XenServer」の管理製品の最新版「Citrix Essencials for XenServer 5.5」を発表した。
Citrix XenServerはオープンソースの仮想化環境「Xen」をベースにしたシトリックスの仮想化ソフトウェアで、2009年の3月に無償化が発表されている。6月にXen 3.3エンジンを採用した新バージョン5.5をリリースしており、スナップショットやバックアップ機能の拡充、Active Directoryとの統合強化、他の仮想化ソフトからのデータ変換、対応ゲストOSの追加などが行なわれている。そして、Citrix Essencials for XenServerは、この無償のCitrix XenServerにリソースを動的に提供するプロビジョニングサービスや高可用性を追加する有償製品となっている。
Citrix Essencials for XenServerの新バージョンでは、まずパフォーマンスよく仮想マシン利用するための負荷分散機能「Workload Balancing」が強化された。これにより、事前に設定されたポリシーに基づき、物理マシン間での仮想マシンのライブマイグレーションを半自動的に行なえる。また、「StorageLink」は、XenServerの仮想マシンとストレージを仲立ちする機能で、EMC Clarix、HP EVA/MSA、NetApp、Dell EqualLogicなどのストレージが本来の機能を利用することが可能になる。その他、開発やテストを迅速に行なうための「Lab Management」という機能も用意されている。日本では未発売のPremium Editionで搭載される予定の機能で、準備でき次第提供されるという。
Citrix Essencials for XenServer 5.5の価格はサーバ1台当たり46万7500円で、すでに入手可能となっている。