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多芸多才を誇る強い味方 ビジネス複合機 第3回

リコー「IPSiO SP C301SF」

低ランニングコストのSOHO向けカラー複合機

2009年06月24日 09時00分更新

文● TECH.ascii.jp編集部

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セキュリティ確保を考えた機能

 電子データを厳重に保護したとしても、それを印刷物にしてしまった時点で、コンピュータによる保護の範ちゅうからは外れてしまう。そのため、昨今ではプリンタにもある程度のセキュリティ保護の機能が必要とされる。

 IPSiO SP C301SFは、プリンタドライバ上でパスワードを設定して印刷すると、すぐに印刷を行なわず、本体内でデータを蓄積する。そしてユーザーが本体の操作パネルでパスワードを入力して初めてプリントされるように設定できる。機密書類を印刷してプリンタのトレイに放置しておくのは、いくら社内とはいえ危険な行為であるのは間違いない。複数の部署でプリンタを共用する場合には、今や必須の機能といってもよいだろう。

 また、ユーザーIDによる認証を行なって、コピーやFAX送信、スキャナ機能の利用を制限することもできる。部外者が勝手にコピーを利用したり、間違いFAXの危険性を下げるために有用な機能だ。


コピー機能

 IPSIO SP C301SFのコピー機能は、標準的な性能といってよいだろう。解像度は読み込み/書き込みともに600dpi×600dpi、25%から400%までの拡大縮小機能などを備える。連続コピー枚数は99枚までとなっている。

 またリコー製品の特徴として、さまざまな用紙にコピーできるという点が挙げられる。普通紙や再生紙はもちろん、ラベル紙や郵便はがきなどにも対応している。リコーのWebサイトには、特殊対応用紙の一覧が紹介されているので、興味がある場合は参照してみてほしい。

レーザープリンタ特殊対応用紙一覧
http://www.ricoh.co.jp/IPSiO/paper/index.html

 これ以外によく使われる機能として、両面コピーや複数ページを縮小して1枚の用紙にまとめる集約コピー、さらにそれを同時に使用する集約両面コピーがある。用途に合わせて利用すれば、用紙の節約につながるだろう。また「社外秘」などの「すかし」を印刷する機能も備わっている。ユニークなものとして「IDカードコピー」機能がある。これは免許証などのIDカードの両面を読み取り、用紙の上下に集約してコピーするものだ。

 IPSiO SP C301SFは印刷できる枚数の異なる2種類のトナーを用意している(表1)。トータルのコストを重視するユーザーは約5000ページ(A4/5%連続)印刷できるトナーを、比較的使用量が少なく、トナー購入時の負担を軽くしたいユーザーは約2200枚印刷できるトナーを選べばよいだろう。

 IPSiO SP C310SFのトナーカートリッジは、感光体と一体になった「オールインワン」型であり、消耗品の点数が少ないため、交換の手間や管理負担が軽減できる。

消耗品価格

表1 消耗品価格

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