今回は、店長の仕事の仕方について話してみたいと思います。
前回のコラムと内容が前後するのですが、前回のコラムを読んでもピント来なかった方は、今回のコラムを読んでからもう一度読んでみてくださいね。
店長の仕事とは
突然ですが、あなたが店長になろうと思ったのは、どうしてですか?
おそろく、経済的な自由、時間的な自由、安心のような本当に欲しいと思っているものを手に入れたいと夢見ていたからではないでしょうか。もちろん、当てはまらない場合もあると思いますが。
もしあなたがネットショップの店長という職業を選んだ目的のひとつとして、時間的な自由を得ることが含まれているとしたら、今の労働時間の長さに対して満足でしょうか?
ちなみに、サラリーマンの世界に於いて他の業界と比べて労働時間が長いといわれる印刷業の月平均労働時間は、2003年のデータで176時間だそうです。単月で見ると短く感じますが、長期休暇を含めるとこのくらいなんですね。
今回の主題として、もうひとつ考えてみて欲しいことがあります。
「あなたが現場を離れても店の業務が滞ることなく回っていくでしょうか?」
この質問への回答が「No!」で、かつ、ショップを立ち上げてから既に数年が経っているのであれば、あなたのショップは将来にわたって大きな問題を抱えているのかもしれません。
あなたは、おそらくショップの業績の安定性について、日々あれこれ考えを巡らしていることでしょう。立ち上げ間もないショップであれば、店長が現場を離れるなんて考えられないということもあるでしょう。
これは当たり前のことですね。
しかし、私は、これまでお会いした沢山のネットショップの店長が、何年もろくに休暇を取らずに毎日長時間働いていることを知っています。そして、休暇を取れたとしても、心からリラックスして楽しめていないことも。
多くの店長が休暇中でも1日に何度かショップに電話したり、メールを確認したりして、ちゃんとショップが回っているかどうかをチェックする。チェックしていない間も頭の片隅でうまくいっているかどうかが気になって仕方がない。
あまりに沢山の心配事があるので、結局、これまで私がお会いした店長さん達は、より過酷で、よりストレスフルな仕事をこれから将来にわたってこなしていかなくてはならない。そして多忙なため、そのことに気付く余裕が無いために、その状況を変える方法を見出すこともできない。
いったい何が問題なのでしょうか?
共通して言えることは、彼らがスタッフを自分に依存させてしまっていることです。そして、自分が現場の仕事を属人的にこなしていることに気付いていないのです。
この問題を解決する秘訣は、自店舗のオペレーションを明確に定めることです。
駆け出しのショップは、店長が先陣をきって何でもこなす。初期の段階では、これは何の問題でもないし、必要不可欠なものだと思います。店長=ショップなのです。
しかし、もし、あなたのショップの業績が安定し、あなた自身に時間的な自由がもたらされることを望むのであれば、あなたは、スタッフをあなたに対して依存する状態から切り離し、自店舗の仕組みに対して依存するように舵を取らなければならいでしょう。
著者プロフィール
名前 | 横山 慎一郎 | maildealer[アットマーク]itboost.co.jp |
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