前回に強調したとおり、ネットショップでの注文フォームの役割とは、お客さんが買い物の最後にレジで会計をする段階です。ここでは、なんといってもキモチよく買い物を終わらせてほしいものですね。
そのために、ネットショップでは何ができるでしょうか。
第一に、「お客さんの手間、面倒を省く」ということを考えましょう。
みなさんのショップの注文フォームの項目は、全部でいくつあるでしょうか? 10項目? それは話にならないほど多いですね。支払いを済ませようとするお客さんに、10項目も聞く必要はありません。
え? 注文後にアンケートをつけている? そうですか。では、そのアンケートを集めて、あなたのショップは何にどう利用しているのでしょうか? ほとんど活用していないのでは?
メアド、住所、支払方法だけを聞く
注文してもらうにあたり、必要なのは、お客さんのメールアドレス、お届け先の住所、お支払い方法。この3つで十分です。電話番号を必須にしているのはなぜですか? 何かあった際に連絡をしたい? 何もないように販売するのが筋ですね。それでも事故的なことが発生すれば、メールで連絡をすればいいのです。
郵送する宅配便の送付状にも、お客さんの電話番号を書く必要はありません。あて先に届かなければ、宅配業者からショップ側に連絡があります。
繰り返しになりますが、電話番号覧は必須にする必要はありません。任意入力で十分です。
先だって、あるショップで買い物をしようとしたところ、メールアドレスのほかに、電話番号、FAX番号、携帯番号、携帯メールアドレスまで入力する欄がありました。必須は、メールアドレス、電話番号、携帯番号、になっていました。
携帯番号が必須になっていた時点で、私は買い物をとりやめました。知らせる必要性を感じなかったのと、そのショップが何を知ろうとしているのか不安になったからです。店の顧客リストに載せられるのでしょうが、「聞くだけ聞いて利用されないし、されても困る」と思いました。
結論。
「注文フォームの入力項目は、任意の項目も最初から極力減らす」
携帯番号、携帯メールアドレス、FAX番号、性別、年齢、生年月日は思い切って全部、削除します。趣味し好をたずねるアンケート欄も削除です。
勇気を出して、「お客さんのことをできるだけたくさん聞きだそう」という意識をぐっとおさえ、「お客さんが買い物をしやすい状況」に徹してください。
うちの顧客のショップでは、このように注文フォームをごっそりリニューアルしただけで、20~30%も注文完了までの数が増えました。実績多数、です。
著者プロフィール

名前 | 朝日奈 ゆか | info_email_01[アットマーク]yumble.com |
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