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カメラマンへの上手な撮影依頼の方法(2)――イメージの伝え方から写真を受け取るまで

2009年04月16日 13時45分更新

文●朝日奈 ゆか/株式会社ユンブル 代表取締役

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 前回の「カメラマンの探し方、撮影料金の相場」に続き、今回は依頼したときの対応について具体的に考えます。

自分のイメージをしっかり伝えることが最重要!

 カメラマンにうまく依頼するために大切なことは、自分がその商品をどのようにWebサイトに見せたいのかというイメージをしっかり持つことです。何もイメージを持たないまま「相手はプロだから、全部おまかせ」としてしまうと、仕上がりの写真に文句を言うことになったり、「うーん、なんだかピンとこないなあ」という結果になりがちです。

 被写体となるのはあなたのECショップの商品であり、あなたが売りたい商品です。閲覧者に「このように見ていただきたい」というイメージをまずは自分で模索しましょう。
 自分のイメージをふくらます方法は、自分がいいなと思う他社のWebサイトや雑誌の記事を見つけることです。詳しくは、第8回の「いちばんの教材は売れている雑誌(5)―写真、デザインも雑誌を真似してWebサイト変革をはかる」などで解説しましたのでご参照ください。

 次に、自分のイメージをカメラマンにきちんと伝えるために、自分で見つけた見本となる雑誌の記事やWebサイトを見てもらいます。その上で、カメラマンからアングルや見せ方について提案してもらいましょう。
 この「撮影前のコミュニケーション」は、「撮影中のコミュニケーション」より大切です。自分のイメージがうまく伝わっていないなと少しでも感じることがあれば、お互いに納得がいくまで話をつめていきましょう

撮影中の作業はカメラマンにまかせる

 撮影に際しては、カメラマンが手慣れた段取りで撮影を進めてくれます。撮影中、カメラマンは撮影に集中しているので、ヘタに手助けをせず、また横からあれこれ話しかけたりせずに見守るという姿勢で立ち合いましょう。

 デジタルカメラのいいところは撮影した写真をその場でクライアントであるあなたが確認できるところです。カメラマンは逐一、「この写真でよいですか?」と聞いてきますので、あなたは毎回、それでいいかどうかを判断して返事をする必要があります。
 ここで、「もっとこうしてほしい」と思うことがあれば率直に伝えてください。後悔しないよう、妥協をしないことが大切です。
 イメージが少しずれたかなと思っても、「カメラマンさんがそう言うのだからまあいいか」と流してしまうことはよくありますが、そうした場合は「まあいいか、という程度の写真」がそのままできあがります。妥協は禁物です。

 もし、自分が想像した以上によい写真になっていれば、その場で「いいですね!」と素直に感想を言いましょう。カメラマンの撮影に対するモチベーションはぐっと上がります
 カメラマンは口に出さずとも、常に「クライアントが自分の写真を気に入ってくれるかどうか」を心配しています。「思うことがあれば率直に伝えてほしい」と思っているものです。
 そのあたりのカメラマンの心情を理解し、コミュニケーションをうまくとることがよい撮影をしてもらう編集術の“ミソ”です。

写真を受け取る時の注意

 撮影した写真はたいてい、CDかDVDにコピーして納品されます。あらかじめ、納品は○日の○時まで、納品手段は郵送なのか手渡しなのか、あるいはWeb上からなのかを決めておきましょう。これもカメラマンの都合を聞きつつ、発注する側のほうで指定したほうがスムーズです。
 普通は、撮影した翌日か遅くとも3日後には到着します。特別な理由がない限り、それ以上間をあけずに受け取ってください。

 写真が届いたらできるだけ速やかに写真のチェックを行います。その場でバックアップをとることをお忘れなく。納品された写真がもしもあなたのイメージと違うとか疑問に思うことがある場合は、間をおかずに、すぐにカメラマンに経緯や理由を聞いてみることです。

 イラストレーターやカメラマンの技術、作品には、問い合わせ時から納品、お支払いの時点まで、クライアント=発注するあなたとのコミュニケーションの状態が大きく影響します。

 テクニックは彼らの力量にゆだねるとして、あなたができることはどのようにコミュニケーションをとっていくか、につきます。その努力、あなたのコミュニケーションのチカラがよりよい作品につながります。これが編集術のポイントです。

著者プロフィール

名前 朝日奈 ゆか info_email_01[アットマーク]yumble.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ユンブル
サイト http://www.yumble.com/

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