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DIY野郎のマジなムダ!? ともすれば天才! Make:It!【その1】

2009年05月25日 22時30分更新

文● 藤山 哲人

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 5月23~24日に東京・多摩にあるデジタルハリウッド大学で開催された「Make:Tokyo Meeting 03」の様子をお届けしよう!
 が! そもそも「Make:」って「何じゃらホイ?」(死語)って方に説明せねばなるまい!

「Make:」って何さ? 

 ひとことで言えば「テクノロジーをムダに使って面白いモンを作ったるワイ!」という「We can Do It Yourself!」な人々。たとえば、「100m先から家にあるぜんぶのテレビの電源を切るリモコン」を作ってる人だ(豪快すぎて使えネーぜ!)。まー、つまりはASCII.jpで筆者がやっているような「よろしくパソドック」なモノ物を作る人は、広大なアメリカには何万人といるわけで、それをまとめて雑誌にしちゃったのが、「Make:」という雑誌。 

左は100m離れてテレビを消せる「TV-B-GONE PRO」。右は廉価版で50mしか届かない「TV-B-GONE KEYCHAIN」。いずれも日本どころかアメリカでもオーバースペックかと……。会場ではキットの販売も

 出版社は、お堅いコンピュータ書籍……、というより書店でも買える「情報工学系論文」でおなじみのオライリーだ。つまり「Make:」は、同社の中でも笑って読める本ってこと。
 読者のことを「Maker」と賞して称し、インチとポンドとガロンという、日本人とは比較にならない大まかな単位を使うアメリカ人のDIY野郎が、人を笑わせる(あきれ返らせる)モノを作ってるんだから、発想が並じゃネー! っつーか豪快!
 しかし、笑えるモノを作るために注ぎ込まれた、超難易度の高い技術や、超最先端技術、そしてモノ作りに対する熱き根性と試作の数々は、人々を感動させるのだ。
 日本ではオライリージャパンが翻訳書を出版しているが、肉を食べ豪快なアイディアを生み出すアメリカンMakerに負けるな!とばかりに、侍Makerも決起した。こんな人々が集まったのが、オライリージャパンが主催した「Make:Tokyo Meeting 03」である。

Make: Tokyo Meeting 03の会場となった、多摩センターにあるデジタルハリウッド大学の八王子制作スタジオ。Makerが続々と吸い込まれていく

 日本の侍Makerが集まる第3回目のMake: Meeting。これから紹介する奇想天外、破天荒、前代未聞の珍発明に笑い、あきれ、感動するがいい!

Make:Japanブース

伸びる洗濯竿じゃなくてドラムキット! ちゃんと叩く強さも検知してフィードバックすると!

MIDI音源の紅茶の缶。え? MIDI信号を検知してカン!と音がしたり、ふたが開いたり、カンがゆれて音がする。カウベル代わりのパーカッションにどうぞ

デジタルだけどアナログシンセサイザ。波形はアナログなボリュームで指定するも、音源はデジタルなワンチップマイコン(PIC)。ロボットでは有名なシャープの距離センサもつかっていて、ピッチベンド(っつーかテルミン)もできる!

MIDIのスコア入力デバイス。ベアリングを置いたところのパーカッションパートが再生できる。シーケンサー機能付き。分かりやすいインターフェイスが自慢だが、小節数が圧倒的に足らない……

ウェアラブルなものやら、音のなるリッツやら色々。用途は……、考えちゃい缶!

ウェアラブル 電光掲示板。ヘルメットの上を高速に回転する円盤にはカラフルな文字が浮かぶ! かなり危険な逸品

モーションキャプチャ用グローブ。手の甲には、Gセンサーが搭載、っつか縫い付けられており、モーションを記録できる。なんか未来的でカッコイイ!

フライカム。超小型空撮CCDカメラだ! はじめて実用的なものを見たぞ! スゲー!飛んだ!飛んだ!と会場は歓喜の声!

ただ伝送されてくる映像は……。ガガガガーーッ! ヘリのモーターノイズで映像が見えネー! オチがあるのがMake:なのだ!

(次ページへ続く)

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