【比較2】APS-Cサイズ撮像素子で
マクロ撮影比較――花
EOS 50DはEOS 5Dと比較してレンズの解像感に対して、はるかに要求が厳しい。そこで、主に解像感について評価する。
撮影条件は、比較1と全く同じ。1510万画素APS-C撮像素子搭載機のキヤノンEOS 50Dを使って撮影してみた。三脚に固定したレンズを使ってEOS 5Dで撮影した後に、カメラボディだけ交換する形でEOS 50Dを装着して試写した。
●テレ端(キヤノン・シグマともに640㎜)
どちらも解像感不足
テレ端では、キヤノンもシグマもともに解像感に不足を感じる。近接撮影距離や被写界深度などの問題の影響も大きいかと思われるが、EOS 5Dで撮影した写真の印象とはまた異なる結果になった。なお、キヤノンの方だけF16まで絞ったものがシャープに写っているようだ。
●ワイド端(キヤノン160㎜、シグマ192㎜)
シグマがやや優位か
ワイド端では、キヤノンもシグマも解像感に不足は感じない。キヤノンはF8(1.7EV絞る)のあたりから、シグマはF5.6(0.7EV)のあたりから急に描写がシャープになる。解像感で敢えて優劣を付けると、焦点距離で20mm異なる点を差し置いても、F8付近で花粉の粒までクッキリ描写できるシグマの方がやや有利と思える。
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