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野鳥を撮るのに最適なレンズはどっち? キヤノン×シグマ 【後編】

2009年05月14日 16時00分更新

文● 斉藤博貴

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【比較3】通常撮影勝負――森

 対岸にある林を撮影した。マクロ撮影とは違ってカメラと被写体の距離を十分に開けたので、レンズ本来の描写性を発揮してくれる筈だ。
 比較するポイントは、林の葉っぱ、ツタ、葦などだ。細部を拡大率100%付近で眺めていると2本のレンズ特性が分かる。また、林の間から透けて見えるマンションの描写など比べると、野鳥撮影やマクロ撮影などの特殊撮影では見えてこない基礎体力の差が分かってくる。

 ズーム全域で平均点を出せるキヤノンに対して、テレ側に特化した性能を発揮するシグマ、という所感を得た。

 発売からすでに10年を超えるキヤノンレンズだが、その実力はまだまだ第一線クラスにあるようだ。フィルム一眼レフで使用することが前提の光学系の設計でありながら、デジタル一眼レフで使用してもこれほど使えるとは驚いた。

●テレ端

キヤノンF5.6

シグマF5.6

キヤノンF8

シグマF8

キヤノンF11

シグマF11

キヤノンF16

シグマF16

シグマ圧勝

 周辺の流れではシグマの圧勝。開放から解像感のある描写で撮れている。一方、キヤノンはF16まで絞っての流れが止まらない。中央付近ではほぼ互角だが、ややメリハリのあるシグマの描写の方が好感が持てる。これは、キヤノンのワイド端が100mmであるのに対し、シグマが120mmとやや低倍率なズームであることも影響しているのかも知れない。

●ワイド端

キヤノンF4.5

シグマF4.5

キヤノンF5.6

シグマF5.6

キヤノンF8

シグマF8

キヤノンF11

シグマF11

キヤノンF16

シグマF16

ワイド端ではキヤノン

 周辺の流れではキヤノンの逆転。F4.5(開放)から流れの抑えられた描写で撮れ、F8(2EV絞り)と比べても遜色がないレベル。シグマは周辺の描写がややソフト調。これは全F値で共通で、絞っても劇的な変化はない。中央でもシグマの方がややソフトで、絡み合ったツタの描写を見ると、キヤノン製の方がハッキリと記録されている。野鳥撮影ではテレ端付近しか使わないので問題はないが、ズーム全域の使用が想定される一般的な撮影ではキヤノンの方がオススメできるかも知れない。

(次ページへ続く)

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