このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

歴史を変えたこの1台 第2回

NTT-ME 「MN128-SOHO」誕生物語

ルータを大衆化した先駆者「MN128-SOHO」

2009年05月05日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本連載では、歴史を変えたネットワーク機器を紹介する。第2回は1997年に登場したNTT-MEの「MN128-SOHO」を紹介する。ISDNルータのはしりとなった同製品は、ルータを大衆化し、ISDNの普及にも大きく貢献した。

ISDN+インターネットがスタート
MN128 SOHO 登場前史

 ADSLや光ファイバなどを用いたブロードバンドが普及する以前、インターネット接続回線として一般的に用いられていたのがISDN(Integrated Services Digital Network 総合ディジタル通信網サービス)である。ISDNは名前の通り、電話機から交換機までをフルデジタル化した高品質な回線サービスを指し、日本ではNTT(当時)が1988年に「INSネット64」「INSネット1500」というサービス名でスタートした。

お話を伺ったサポート担当の菊地竹人氏(左)、開発担当の有田浩之氏(中央)、営業担当の下村泰三氏(右)

お話を伺ったサポート担当の菊地竹人氏(左)、開発担当の有田浩之氏(中央)、営業担当の下村泰三氏(右)

 1990年代にはPCやアナログ機器からISDNを使うためのTA(Terminal Adaptor)が登場し、64kbpsの通信速度を実現する高速なインターネット接続が可能になった。しかし、当時TAやISDNの接続に必要なDSU(Digital Service Unit)は高価であり、なかなか普及しなかったのが実態だったのだ。

 こうした状況を変えたのが、NTT-TE東京(現NTT-ME)のTA「MN128」だ。MN128はNTT-TE 東京が、ISDN製品の開発で高い実績を誇る北海道のビー・ユー・ジー(BUG)と共同開発した戦略的な低価格TAである。

 1995年12月に発売されたMN128は、Windows 95の発売やインターネットの普及、さらにDSUとのパック販売などを追い風に爆発的に売れた。


次ページ、「7万円で購入できる「MN128-SOHO」登場」へ続く


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    Claude CodeのPlan modeをやめてみる ~grill-meスキルで一歩ずつ設計を固め、アプリを作る~

  2. 2位

    ネットワーク

    「手のひらネットワーク機器」第4弾が登場、テーマは“ShowNetを手のひらに”! こだわりの両面マウントや高密度ポートも 6月11日発売

  3. 3位

    デジタル

    「そんなことも知らんで、介護やってるんですか?」 救急隊員の一言からkintone×AIの組織変革が始まった

  4. 4位

    TECH

    Obsidianで構築したエンジニアの「第二の脳」― 個人ナレッジベース構築のすべて

  5. 5位

    TECH

    FortiGateの圧倒的シェアをサプライチェーン防御に生かす フォーティネット 2026年度事業戦略

  6. 6位

    デジタル

    ブラックスケルトンモデルも登場!ヤマハ初のWi-Fi 7対応AP「WLX333」「WLX232」投入

  7. 7位

    ITトピック

    AIによるソフト開発加速の裏で「未テストの本番投入」も増加/「AIで日常生活が変わった」まだ45%/企業のコンサルへの不満、ほか

  8. 8位

    TECH

    出自で決まる「SASE」の最適解 主要外資ベンダー5社のコンセプトと強み

  9. 9位

    ビジネス・開発

    「デザインの仕事は半減するかもしれない」 MIXIデザイン本部が挑む「AIネイティブなものづくり」への転換

  10. 10位

    ビジネス・開発

    急増するトークン消費にマルチモデル化 AI活用は“見える化”してから広げる時代に

集計期間:
2026年06月03日~2026年06月09日
  • 角川アスキー総合研究所