さあて、次なる実験は?
電池で大電流を使うシーンといえば、ストロボやデジカメなどが思い浮かぶ。以前、ストロボの電源をACアダプタにできないかな? とテスターで調べて見たところ、単3電池4本に内蔵ストロボでは、7A(フルチャージ中)も流れててビックリ! ドッキリ! ぶっ飛び! 電池とは思えない電流レベル!
単純に内部抵抗を計算してみると、0.86Ωって……。ほぼショートじゃん! チャージ中は、ドでかい内蔵コンデンサに電気を一気に溜め込むんだから、まぁそんなモンなのかもしれないが……。
確かにストロボやデジカメは、大電流機器として格好の実験材料だが、いかんせん実験装置が複雑だ。そこで、簡単かつ身近にある大電流機器の代表として、モーターを使った性能対決してみることにした。
なお豆電球のときは、間欠利用と連続利用を実験したが、「大電流機器を間欠で利用するシーンはそんなにないだろう」ということで、モーターでの実験は連続利用のみとする。
決して実験に飽きたってワケじゃないぞ!
単にモーター回してもつまんないし……どうしよう?
子供用のおもちゃから、大人用のおもちゃまで幅広く使われているモーター。とはいえ、ギアなどで変速しているので、さほど大電流は流れていない。何かモーターに負荷をかけて、大電流を流せないだろうか? あれこれ考えているうちに目に止まったのは、
タミヤのミニ四駆だ!
いろんな意味で無茶をするミニ四駆だけに、実験材料としてはピッタリ。さっそく、近所の模型屋さんに行って、なんだか速そうなネーミングの「マンタレイ Mk.II ブラックスペシャル」ってのを買ってきた。
しかーし! 筆者の大邸宅は
ミニ四駆を走らせるほど広くないっ!
プラレールの基本セットすら広げられるか怪しいぐらいの大邸宅だ。そこで省スペースかつ、ミニ四駆をフルパワーで走らせられるシャーシダイナモ(自動車のパワーなどを測る計測器)を作って見た。
実に生活感みなぎる写真で申し訳ないが、試作中のシャーシダイナモだ。ミニ四駆用のタイヤとシャフト、アクリル板を使って作ってみた。
軸受けもミニ四駆用のものを使って、極力スムーズに。また、アクシデントで車体がシャーシダイナモから飛び出さないように、テールはスプリングでシャーシダイに半固定しているのである! 俺って、もしかして天才?
ただこれだけでは、大電流を流したときの寿命実験になってしまうので、ひとひねり加えたのが次の部分。
シャーシダイナモから車軸の回転を引っ張ってきて、モーターを回してやろうというユニットだ。ユニットの製作には、タミヤの楽しい工作シリーズから「ユニバーサルアームセット」と「プーリーSセット」を利用した。タミヤ模型マンセー!
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