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ENERMAX ECO80+シリーズを研究所で徹底解剖!

2009年04月25日 20時00分更新

文● KONG

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圧力耐久試験

 さて最後は、おバカ企画となる圧力耐久試験だ。
 簡単に言えば、電源ユニットが、どのくらいの圧力(荷重)に耐えられるか? という試験である。試験といっても潰してしまえば再起不能になるのは目に見えている。ここでは、本当にペッチャンコになるかどうかを見てみたい! という好奇心、もとい、技術的見地に立ってテストをしてみた。

これが材料試験機。島津製作所製「AG-IS」。最大で100kN(約10トン)まで圧力をかけることができる

今回生贄となった「EES400AWT」。先のサージ試験で煙を吹いた個体だ

電源ユニットに均等に圧力がかかるよう分厚いアルミ板を上に置いた

圧力をかけた際の様子はグラフで表示される

圧力をかけた際の様子はグラフで表示される

 テスト方法は、電源ユニットに約5kgのアルミ板を載せて、上から押し潰すというものだ。押し潰す速度は、1分間に5mmという速度。なので毎秒0.083mmずつゆっくり潰していく。この機械の最大荷重は約10トンだが、機械の耐久性を考慮して約9.5トンの圧力がかかった時点でストップするよう設定して、いざ試験開始!

衝撃映像! 電源がペッチャンコに!

9.5トンに達するまで、およそ8分20秒。さすがに8分もビデオを見てたら眠くなるので、8倍速再生で見ていただこう。

見事にペッチャンコ。しかし思ったより潰れなかった?

もっとスゴイことになるかと思ったら、意外と耐えている、EES400AWT

潰れていないEES400AWTとの比較。高さはおよそ半分に

 見事に潰れた、というか思ったより潰れなかったEES400AWT。一体何が支えていたのか、潰された電源の中身を見てみよう。

潰されている電源のキャビネットを開けるのに一苦労

ファンの羽は全滅しているものの、思ったより部品は大丈夫そう?

ファンの残骸をどけていくと……

中央の大きなトランスにファンのコア部分がめり込んでる

ファンのコア部分をどけてみると、トランスは完全に破壊されていた。ヒートシンクのフィンは曲がっているが、ヒートシンクの足となっている垂直な部分はあまり変形しておらず、どうやら、ここで支えていたようだ

 分解する前は、もしかして直せば動くレベルか? と思われたが、ご覧のように中央のトランスは完全に破壊されてしまい、修理は相当困難そうである。そして思ったより潰れなかったのは、スイッチング素子などの熱を放出するアルミヒートシンクが重さに耐えたようだ。ヒートシンクの足となる垂直部分は写真で見ても分かるとおり歪んでいない。分厚いヒートシンクを搭載するEES400AWTだからこそ、この程度で済んだのかもしれない。

最後に

 今回の試験は、まじめなモノから、ネタ的なものまで、とりあえず試してみた、という感じで、筆者も初めての試みということもあり、テクニカルな突っ込みが弱い点はご容赦願いたい。今回のテストで、計測方法や計測器がどこまで何が出来るのかが分かっただけでも大きな収穫であり、次回、またこういう機会があれば、事前にテスト内容を吟味し、より面白いテストを行ないたいと思う。(というか次回はあるのだろうか?)

 さてENERMAXのECO80+を、非常識な方法を用いつつも破壊してみたわけだが、サーモグラフィーや無音響試験の結果を見るに、かなり静かで高効率な電源ユニットであることは、疑いようもない事実で、通常使う電源ユニットとして、購入にあたっては最有力候補にしてもいいと思うほど。
 なんて書くとお世辞が過ぎると思うかもしれないが、筆者がこれまで試したなかで、本当にもっとも静かな電源ユニットだった。テスト前は、暗騒音6dBなんて環境は必要なの? とタカをくくっていたのだが、実際に測定し、9dBなんて数字を目の当たりにすると、今の電源ユニットの凄さをまざまざと痛感した次第である。

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