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自作erならこれは鉄板!

AntecのPCケース「P183」の完成度に心酔!

2009年04月09日 17時00分更新

文● 近江 忠

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「P18x」シリーズの最新モデル
「P183」がついに登場!

Antecがハイエンドパフォーマンスモデルと位置づける「P18x」シリーズの最新モデル「P183」。従来モデルから比べるとフロントパネルのデザインが大きく変更されている

 長く自作PCに携わってくると、自ずとお気に入りのメーカーというモノが出てきてしまう。CPUやマザーボードで個々のメーカーを挙げてしまうのは異論百出になり憚られるのであえて記載はしないが、PCケースに関して言えば、Antecブランドの製品を使うことが多い。
 同社の製品は、まずもってシンプルなのがいい。最低限必要なスイッチ、コネクタ類を機能的に配置している。さらに言うならば、パーツを継ぎ足す際のことがよく考えられているため、一度使い始めるとこの機能美に魅せられてしまい、また同ブランドのものを購入してしまうのである。

 さて、今回紹介する「P183」であるが、この名前が表すとおり、自作ユーザーの間で高い評価を得ている「P18x」シリーズの最新モデルである。アキバでは2005年に登場した初代「P180」が爆発的な売れ行きをしていたが、その後水冷用ホース穴など細かな改良を加えた同モデルのrev.Bが登場、さらにその後継モデルにあたる「P182」ではマザーボード裏面にすっきりとケーブルの配線ができるようになった。いずれも現在でも人気がある製品で、PCケースとしては異例ともいうべきロングランシリーズとなっている。
 今回のレビューでは、さすがに前モデルの「P182」からの買い換えは少ないと考えられることから、「P180」からの乗り換えユーザーを対象にして見ていこう。

エアフローの大幅見直し!
フィルタも一体型に変更

こちらがmicro-ATXフォームファクタ対応の姉妹モデル「Mini P180」

 「P180」から「P183」への変更点でもっとも目立つのはフロントパネルのデザインだ。フロントアクセスユニットを隔てて上部に6つ、下部に2つの吸気口を設けている。このデザインはmicro-ATXフォームファクタ対応の姉妹モデル「Mini P180」を踏襲している。この前面の吸気口のほかに、フロントパネルの左右側面側の吸気口も、従来の間隔の狭いスリット状のものから幅の広いものに変更しており、エアフローの向上が図られている。
 ここで気になるのが、エアフローが大きくなった分、内部への埃の侵入がしやすくなったことだろう。これに関しては対策が取られている。

 

同社の「Mini P180」と同じようにフロントパネル部分に計8個の吸気口を設けることによりエアフローを改善している

フロントパネルの左右側面にも吸気口が用意されている。従来よりも間隔を大幅に空けた

 フロントパネルを開けると、5インチ/3.5インチベイを含めて全面がメッシュ仕様となっており、できる限り埃の侵入を防ぐようになっている。従来の製品では3.5インチシャドウベイにあたるところに、取り外し可能なフィルタが用意されており、ここからのエアの吸入のみとなっていたが、今回のモデルでは5インチ/3.5インチパネルも含めて、すべてメッシュ仕様となっている。エアフローの大幅な改善とともに、埃の侵入も大幅に低減できるようになっているのである。
 そのほかフロント部分を見て気付くのが、フロントアクセスユニットの構成だ。従来の製品ではUSB×2、IEEE1394×1、アナログ音声入出力×各1のほかにパネルロック用の鍵穴という構成であった。「P183」ではIEEE1394×1からeSATA×1に変更されている。これは時代の趨勢を反映したものであり、納得の変更と言えよう。

フロントパネルを開けると、3.5インチ/5インチベイ部分のドライブカバーを含めて、全面がメッシュになっているのがわかる。3.5インチシャドウベイ部分に位置するフィルタドアは、一体型に変更された。もちろんこれは洗浄可能

ドライブカバーもメッシュ仕様となっており、埃の侵入を防ぐ。もちろんフロントフレーム部分もエアフローを殺さないように吸気孔が開けられている

フロントアクセスユニットには今回からeSATAコネクタが装備されるようになった

上部には120㎜角ファンの排気口がある。従来は排気口の部分に物を乗せても排気口が塞がれないようにするガードが取り付けられていたが、今回は無くなった

背面側。バックパネル側にも120㎜角ファンを1基搭載する

本体に向かって左側のパネルはドライバレスネジで2ヵ所を固定する方式だ

水冷ユニットのホース用の穴も用意されている

(次ページへ続く)

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