M/B部と電源部を上下に隔離した
デュアルチャンバー構造の機能美
さて「P18x」シリーズの特徴である、M/B部と電源部を分け隔てるデュアルチャンバー設計は今回の製品でも継承している。筆者は初代モデルである「P180」のユーザーであったが、この構造のウィークポイントは2点あった。
1つが、M/B部と電源部がプレートで分けられているためスペースが少なく、電源ケーブルの取り回しがしにくかった点だ。とくに電源部の空間には中央部分に120㎜角ファンを設置できるようにフレームが配置されており、いざ電源のフロアにHDDを増設するとなると、手の大きな筆者はこのフレームに邪魔されて、すべてのケーブルを引き抜かなければ作業ができなかった。後ほど紹介するが、同社の電源を搭載するためにこのフレームが無くなったことにより、作業は一層やりやすくなっている。
2つめが、電源スペースからマザーボードトレイ裏面へダイレクトにアクセスができなかったところ。今回、これを改善するためのケーブル用の穴が用意されている。見た目の美しさのほかに、エアフローも確実に改善するだろう。
さすがに「P180」に比べると、着実に使い勝手のウィークポイントを潰しにきている。
マザーボードトレイ裏。写真を見てもらえれば分かるとおり、電源部のスペースからマザーボード裏へのアクセスがダイレクトにできるようになった。これでケーブルの取り回しの幅が広がり、見た目も美しい、エアフローも改善できる配線ができそうだ
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