(株)ジェイアール東日本企画、(株)日立製作所、東日本旅客鉄道(株)は14日、11日に発表した山手線内で試験を行なうカラー版電子ペーパーディスプレー広告の内覧会を開催した(参考記事)。
山手線内に約1カ月掲示される電子ペーパーディスプレーの広告 |
3編成の山手線に、合計6枚のディスプレーを運転台の裏に展示 |
電子ペーパー技術は、通電なしで静止画を長期間表示できるのが特徴。バッテリーで駆動するため、電源設備がない場所にも設置できる。通信回路なども含まれており、離れた場所から無線でコンテンツを書き換えることも可能だ。
山手線内に掲示されているものと同種の電子ペーパーディスプレー | 裏側。駆動部、通信回路、メモリー、バッテリーなどが収まっている | |
目測では厚さは2cmほど。かなり薄い印象だ | 大容量バッテリーを搭載したもの |
5月に発表していた電子ペーパー“Albirey (アルビレイ)”のカラー版となる。RGBにW(ホワイト)を加えた、4つの色で1ドットが構成されるカラーフィルターを使い、4096色を表現できる。画面サイズは13.1インチで、解像度は512×384ドット。
電車内の広告素材としては、すでに液晶ディスプレーなどが実用化されている。日立の説明員によれば、カラー版電子ペーパーディスプレーはこうした液晶ディスプレーに比べて、駆動電圧が低いのが特徴になるという。具体的には、液晶ディスプレーが100Vなのに対して、カラー電子ペーパーディスプレーは3.5Vだ。
また、説明員によれば、山手線車内の電子ペーパーディスプレーは、大容量バッテリーを採用しており、2週間ほどは電池を交換せずに動作するという。