複数のアンテナでデ-タの送信/受信を行うことで、従来の無線LANと比べ高速化できるという“MIMO(Multiple Input Multiple Output)”技術を採用した無線LANブロードバンドルーターがバッファローから登場した。
“MIMO(Multiple Input Multiple Output)”技術を採用した製品が発売されるのは今回が始めて |
MIMOの仕組みも、パッケージ裏面で分かり易く説明されている |
“MIMO(Multiple Input Multiple Output)”とは、複数のアンテナでデータの送信/受信を行ない、データの合成や復号を行なうことで、従来の54Mbps無線LANと比べ2倍の108Mbps(理論値)に高速化するとともに、障害物の多いマルチパス(反射波)環境下でも安定した通信を行なえるようにするという技術。
今回発売された「WZR-G108/P」は、無線LANブロードバンドルーター「WZR-G108」とカードバス対応の無線LANカード「WLI-CB-G108」をセットにした製品だ。10/100BASE-TX対応の4ポートスイッチングハブ機能を搭載しており、有線時のスループットも94Mbps(FTP実測値)と高速。また、バッファローのウェブサイトによると「IEEE802.11gと互換性があるだけでなく、従来環境と組み合わせた場合でも通信の安定性向上によって、結果として高速化がはかれる場合がある」という。アクセスポイント、もしくはパソコン側の無線LANをMIMOにするなど、どちらか一方の交換でも効果はあるとしている。価格はラオックス PC・DO SHOPで3万4800円となっている。