バッファロー、“MIMO”採用のIEEE 802.11g/b無線LANブロードバンドルーター“AirStation MIMO”『WZR-G108』と無線LANカード『WLI-CB-G108』を発売
2005年02月04日 20時55分更新
(株)バッファローは4日、障害物に強く高速な転送が行なえる“MIMO(マイモ)”技術を搭載したIEEE 802.11g/b準拠の無線LANブロードバンドルーター“AirStation MIMO”シリーズを発売すると発表した。無線LANブロードバンドルーター『WZR-G108』とCardBus対応の無線LANカード『WLI-CB-G108』、両方をセットにした『WZR-G108/P』をラインアップする。価格は、『WZR-G108』が2万9500円(税別)、『WLI-CB-G108』が1万3800円(税別)、『WZR-G108/P』が3万6800円(税別)。出荷予定は、『WZR-G108』が3月上旬で、それ以外は2月下旬の予定。
『WZR-G108』 |
“AirStation MIMO”シリーズは、複数のアンテナでデータの送信/受信を行ない、データの合成や復号を行なうことで、通信を従来の2倍に高速化するとともに、障害物の多いマルチパス環境下で安定した通信を行なえるようにする“MINO(Multiple Input Multiple Output)”技術を採用した無線LAN製品群。一戸建てや大型マンションなどにも適しているという。
『WZR-G108』は、MIMO技術を採用したことで理論値で最大108Mbpsの通信を行なえるのが特徴。10/100BASE-TX×4ポートのスイッチングHub機能を搭載しており、有線部のスループットも94Mbps(FTP実測値)と高速となっている。独自機能として、無線LANの設定をワンボタンで行なえる“AOSS(AirStation One-touch Secure System)”にも対応。セキュリティー機能は、無線LANがWPA-PSK(AES、TKIP)、128bit/64bit WEPをサポートしており、ルーターはSPI(ステートフルパケットインスペクション)や、攻撃を防御するアタックブロックなどに対応。さらに、同社が提供するコンテンツフィルタリングサービス“BUFFAOコンテンツフィルタ”にも対応している。通信モードはインフラストラクチャーに対応。アプリケーションとして、設定ユーティリティーソフト『AirNavigator』(Windows XP/2000/Me/98/95/NT 4.0対応)と、クライアント管理ソフト『クライアントマネージャ2』(Windows XP/2000対応)が付属する。
本体サイズは幅215×奥行き177.6×高さ47.5mm(アンテナ収納時)、アンテナ使用時は高さが107mmとなる。アンテナは3本搭載している。重量は560g。電源はACアダプター(12V出力)を利用し、消費電力は約9.4W。
『WLI-CB-G108』 |
『WLI-CB-G108』は、“AirStation MIMO”のPCカード型無線LANカード。セキュリティー機能は、WPA-PSK(AES、TKIP)、128bit/64bit WEPをサポートしており、“AOSS”にも対応。通信モードはインフラストラクチャーモードに対応。本体サイズは幅54×奥行き123×高さ10mm、重量は50g。アンテナは2.4GHz対応を内蔵している。電源は3.0~3.6Vに対応し、消費電力は最大2300mW、消費電流は最大700mA。対応機種は、CardBusを装備したPC/AT互換機、PC98-NX。対応OSはWindows XP/2000。
『WZR-G108/P』は、『WZR-G108』と『WLI-CB-G108』をセットにしたパッケージ。