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4000円ルータは普通に使える!

4000円ルータは普通に使える!

2003年07月28日 15時49分更新

文● 宇野 貴教

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FTTH&サーバ公開派以外は
格安ルータで十分

 結局、高機能ルータを必要とするのはFTTHに代表される高速サービスを利用するユーザー、独自にサーバを立てて公開するユーザーくらいである。逆にライトユーザーが高機能ルータを購入しても、設定項目が多すぎてどこを設定すると何が変わるかがわからず、かえって戸惑ってしまうかもしれない。つまり格安ルータは、ライトユーザーにとって非常にお買い得度の高い製品であると言える。

店頭で普通に買える格安ルータ3品

コレガ
BAR SW-4P VA
実売価格5000円弱

BAR SW-4P VA
コレガ「BAR SW-4P VA」。

 標準価格は1万4800円だが、後継機が登場したこともあり、現在の店頭価格は5000円前後と激安ルータの仲間入りとなった。それでいて、公称スループットは36Mbpsと十分すぎるほど高速だ。しかしUPnPには対応していないためWindows Messengerは手動でポート設定を行う必要がある。パッケージでは“対応済み”をうたっているので、この点はやや不満だ(編集部注:ファームウェア Ver.1.12にアップデートすることでUPnPに対応)。



アイ・オー・データ機器
NP-BBRE
実売価格6000円弱

NP-BBRE
アイ・オー・データ機器「NP-BBRE」。

 メーカー公称のスループットが20Mbps、実測値が13Mbpsの低価格ルータ。標準価格が6500円という安さに加え、Yahoo! BBなら初期設定のまま繋ぐだけで接続できるお手軽さを持っている。それでいて、パケットフィルタはIN/OUTそれぞれにIPアドレスとポートを指定でき、ログの保存も可能だ。ちょっと上級者向けの機能も欲しい人に適している。



メルコ
BLR3-TX4L
実売価格4000円台

BLR3-TX4L
メルコ「BLR3-TX4L」。

 標準価格からして5100円という驚くべき格安ルータが「BLR3-TX4L」。UPnP対応でWindows Messengerのフル機能が利用できるほか、IPunnumberedにも対応しており、トータル性能は中堅ルータクラスに匹敵する。ただし、クイックセットアップ以外のマニュアルが、付属CD-ROMのオンラインマニュアルのみなのが若干の不満点である。

で、使ってみました格安ルータ

実は格安ルータで十分?
筆者の自宅におけるテスト環境
普段利用しているのは某社の製品。製品自体は非常に満足しているが、ウチの環境なら格安ルータで十分だったかも。
 筆者のブロードバンド環境はフレッツADSL1.5Mbps(安定通信確保のため、あえて切り換えていない)。なので、ここで紹介したいずれの製品を使っても、現在利用している某社の公称スループット70Mbpsのルータとのスピードの違いは見当たらなかった。ネットゲー好きとしてはpingの数字も気になるが、こちらもほぼ同じだった。

 約2年前に購入したブロードバンドルータ(約2万円で購入)を使うとスループット、ping値ともに2割ほど低下することを考慮すると、最低価格帯のルータがいかにパワフルになっているかがわかる。しばらくADSLのまま続けるつもりなら、格安ルータはライトユーザーにとって最良の選択肢と断言できる。

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