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販売初日だけで30種類ものマザーがデビューする |
先月4月28日に一部ショップでフライング販売された“Springdale”こと“i865PE”搭載マザーボードだが、本日16日から一斉に店頭に並びはじめた。販売解禁と同時に発売したメーカーは全部で9社で、その内訳は“i865PE”搭載製品が17種類、“Springdale-G”こと“i865G”搭載製品が13種類の合計30製品となっている。今回、16日現在店頭で販売が開始された全モデルの紹介と価格、及び販売ショップをお伝えする。
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“Springdale-PE”こと“i865PE” | VGA機能内蔵の“i865G(Springdale-G)” | |
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Serial ATA RAID機能をサポートする“ICH5R” | Serial ATA機能のみサポートする“ICH5” |
“i865”の詳細についてはIntelの正式発表を待たねばならないが、すでに発売されているハイエンド向けの“i875P”の廉価版にして“i845”シリーズの後継と考えてよさそうだ。ラインナップは全部で3種類用意されており、“Springdale-PE”こと“i865PE”、VGA機能内蔵の“i865G(Springdale-G)”、さらにFSB533までの対応となる“i865P(Springdale-P)”というバリエーションになると思われる。現在、巷で言われる“i875P”との主な違いは“PAT(Performance Acceleration Technology)”をサポートしない点と対応メモリにECCタイプが含まれない点の2つと思われる。そのほかFSB800MHzやデュアルチャネルDDRをサポート、PC3200(DDR400)DDR SDRAMに対応するところなどは “i875P”と同じようだ。チップセットの組み合わせも“i875P”と同じでSouth BridgeにSerial ATA RAID機能をサポートする“ICH5R”を採用するタイプとSerial ATA機能のみサポートする“ICH5”の2通りとなる。
●Abit「IS7」「IS7-E」「IS7-G」
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最上位モデルの「IS7-G」 | 3Com製“MARVELL 940-MV00”によるギガビットイーサネット | |
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マニュアルでは10/100Baseと表記されているが実際に入荷された3製品には全て同様のイーサネットチップが搭載されている | 今回も採用された変わった形状のチップセットクーラー |
Abitからは“i865PE”搭載マザーが3製品登場した。ただし、今回発売された3製品を紹介する前にひとつ触れておかねばならない点がある。マニュアルによると“i865PE”を搭載したモデルのうち3Com製“MARVELL 940-MV00”によるギガビットイーサネットを搭載した製品は最上位モデルのIS7-Gとなっている。実際に入荷された3製品には全て同様のイーサネットチップが搭載されている。ショップ及び代理店によると「IS7とIS7-Eに搭載されている3Com製“MARVELL 940-MV00”はIS7-Gに搭載されているギガビットイーサネットコントローラと同じ型番だが、「実際に動作させてないので詳細は不明」ということだ。さて前置きが長くなったが、最上位モデルの「IS7-G」から紹介しよう。同社の“i875P”マザー「IC7-G」「IC7」と似たようなレイアウトで、「FanEQ」と文字の入った変わった形状のチップセットクーラーも同じだ。これは後に紹介するIS7やIS7-Eも同様に搭載している。チップセットは“i865PE+ICH5R”という組み合わせ。拡張スロットはAGP×1、PCI×5、DIMM×4となる。オンボードインターフェイスには前述で触れた3Com製“MARVELL 940-MV00”によるギガビットイーサネットのほかサウンド、IEEE1394、Silicon Image製チップによるSerial ATA RAID機能となっている。
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「IS7」 | イーサネットには問題の3Com製“MARVELL 940-MV00”を搭載 |
次に「IS7」だが本来この製品はイーサネット機能が10/100Baseに変更されるがそのイーサネットには問題の3Com製“MARVELL 940-MV00”を搭載する。そのためIS7-GからSilicon Image製チップによるSerial ATA RAID機能のみを省いたモデルとなる。 最後の「IS7-E」は前述の2製品と違い“i865PE”と組み合わされるSouth Bridgeが“ICH5”となっておりSerial ATA機能(RAIDなし)のみをサポート。その他のオンボードインターフェイスはサウンドとやはり問題の3Com製イーサネット機能とかなりシンプルな仕様となっている。
●Albatron「PX-865PE PROII」「PX-865PE PRO」
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上位モデルの「PX-865PE PROII」 | オンボードインターフェイスは8ch対応サウンドのほか豊富に搭載する | |
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オンボードサウンドが8chに対応したマザーもめずらしい | なんといっても目につくのが、パッケージに貼られた“8channelAudio FSB1.2GHz+overclocked”のシールだ | |
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Albatronからは“i865PE”搭載の2製品が登場した。まず上位モデルの「PX-865PE PROII」だが、中身を見る前になんといっても目につくのが、パッケージに貼られた“8channelAudio FSB1.2GHz+overclocked”のシールだ。オンボードサウンドが8chに対応したマザーもめずらしいが、やはりそれ以上に気になるのはFSB1.2GHzの方だろう。パッケージにはほかにも“FSB1000+MHz”などとオーバークロック機能を強調した表記が目立つ。主な仕様はチップセットに“i865PE+ICH5R”を搭載、拡張スロットはAGP×1、PCI×5、DIMM×4という構成だ。オンボードインターフェイスには8ch対応サウンド、IEEE1394のほかCSAによるギガビットイーサネット機能、Promise“PDC20276”によるIDE RAID機能と豊富に搭載する。 もうひとつの「PX-865PE PRO」はチップセットが“i865PE+ICH5”に変更されイーサネット機能も3com製の10/100Baseに、オンボードサウンド機能も8ch対応のものから6ch対応のものにそれぞれ変わっている。なおこちらのパッケージにも“FSB1000+MHz”などという表記が見える。
●ASUSTeK「P4P800 Deluxe」「P4P800」「P4P800-VM」
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ATX版最上位モデル「P4P800 Deluxe」 | VIA製“VT6410”IDE RAIDチップ | |
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ATXモデルは同社独自の無線LANカードスロット「ASUS Wi-Fi wireless connector」を装備 | パッケージも「AIシリーズ」を強調した作り |
ASUSTeKからは“i865PE”搭載製品がATX、MicroATXタイプあわせて3製品が登場した。 まずATX版上位モデル「P4P800 Deluxe」だが、チップセットは“i865PE+ICH5R”を採用。拡張スロットはAGP×1、PCI×5、DIMM×4となりほかに“i875P”搭載マザーボード「P4C800 Deluxe」にも搭載されていた同社独自の無線LANカードスロット「ASUS Wi-Fi wireless connector」を装備する。オンボードインターフェイスには3com製“3C940”ギガビットイーサネット、VIA製“VT6307”IEEE1394、同じくVIA製“VT6410”IDE RAID、サウンド機能となっている。またやはり「P4C800 Deluxe」から採用された「AIシリーズ」と名付けられた機能も搭載し、パッケージもそれらを強調する作りとなっている。その他マニュアルによるとオーバークロック機能としてCPUコア電圧が1.475~1.600Vの間で設定可能のほか、メモリ電圧がAUTO/2.55/2.65/2.75/2.85Vから選択可能、AGP電圧なども変更可能のようだ。 また下位モデルの「P4P800」は前述のモデルからIEEE1394とIDE RAID機能を省いた製品となっている。チップセットやギガビットイーサネット機能を搭載する点は同じだ。
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「P4P800-VM」 | 「AIシリーズ」は全てのモデルが搭載する |
Micro ATXタイプの「P4P800-VM」はチップセットが“i865PE+ICH5”に変更。拡張スロットはAGP×1、PCI×3、DIMM×4となりオンボードインターフェイスはサウンド機能のほか10/100Baseイーサネット機能のみとなっている。なおこちらのモデルも最新の「AIシリーズ」機能がサポートされる。
