カノープス(株)は8日、TVチューナー搭載のハードウェアMPEG-2エンコーダーカード『MTV1000』の後継として、ハードウェアMPEG-2エンコーダーカード『MTV1200HX』、ソフトウェアMPEG-2エンコーダーカード『MTV800HX』、およびMTV800HXに搭載するとMTV1200HXと同等機能を実現できるアドオンカード『GME500』の3製品を発表した。MTV1200HXは12月上旬発売予定で価格は4万2800円、MTV800とGME500は12月中旬発売予定で、価格はそれぞれ2万4800円と2万2800円。
『MTV1200HX』 |
MTV1200HXは、MTV1000と同等のTVやビデオ入力画面のオーバーレイ表示、タイムシフト再生、およびMPEG-2キャプチャー機能に加えて、標準でTV放送のゴーストを軽減するゴーストリデューサーを搭載する。
『MTV800HX』 | 『GME500』 |
MTV800HXは、MTV1200HXからハードウェアMPEG-2エンコーダーチップとゴーストリデューサーを省略したもので、MPEG-2エンコードはCPUによるソフトウェア処理でリアルタイムに行なう。そのため、MTV1200HXに比べて動作に必要なスペックが高くなり、CPUはMTV1200HXのPentiumII-300MHz以上に対して、MTV800HXはPentium III-600MHz以上、HDDインターフェースもUltraATA/66以上(MTV1200HXはUltraATA/33以上)となっている。
両製品とも対応OSはWindows 2000/XPで、Windows Meや9xは非対応。MTV1000/2000シリーズ用オプションの赤外線リモコン『CRM-1』(6800円)は、両製品でも利用可能となっている。
同日カノープス東京本部で記者発表会が行なわれ、「MTV1000/2000ユーザーの声を受けて、MTV1200HXとMTV800HXはカード長を168mm(従来より44~54mm短い)にしている。近々対応する新CPUが発表予定と噂されるインテルの1CPUで2命令を同時に実行できる“ハイパー・スレッディング・テクノロジー(HT)”にも対応予定で、実際に発表会のデモもHT対応CPUで行なっている」(カノープス開発担当者)などと説明した。