今回のトップは『マイクロソフト、次期Windows Media技術“Corona”のデモを初めて日本で披露』。記者発表に先立って、東京国際フォーラムで開催されたストリーミング技術の専門イベント“Streaming Media Japan 2002”のオープニングキーノートとして、米マイクロソフトのアドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当バイスプレジデントの古川享氏が一般来場者向けにもデモンストレーションを行なった。スピーチそのものが終わってもデモンストレーション画像がそのまま会場に流されたため、その映像が終わるまでほとんど席を立つ人がいないほどの注目ぶりで、それだけCoronaは従来のストリーミング技術から大きく進歩が大きかったのだ。
要約すると技術としてのポイントは2つ。1つは“Fast Stream”と呼ぶ技術で、従来のようなボタンを押してから10~数10秒バッファリングしてからおもむろに再生が始まるのではなく、ボタンを押すとすぐに再生が始まったり、データが途切れても再生は簡単には途切れないというもの。もう1つは2Mbpsで6MbpsのMPEG-2(DVD-Video並み)に匹敵する映像品質が得られ、また音声は5.1chにも対応したということ。2MbpsならFTTHでないブロードバンドネットワークでも配信の可能性が出てくることになり、コンテンツホルダーやコンテンツ配信サービス業者も注目していた。マイクロソフトはCoronaに関連して、いくつかの企業との提携を発表したが、さらに今後提携の発表が相次ぎそうだ。
また、トップ10にわずかに及ばなかったが前回のトップだった『富士通、自然に還るパソコンを2004年に発売――原料はトウモロコシ』に関連して、11日に開催された、富士通の環境への取り組みを照会するイベント“環境ソリューションフォーラム”の記事『富士通、環境ソリューションフォーラムを開催――2002年末までに99%以上を“グリーン製品”に』も多く読まれていた。企業の環境問題への取り組みが社会的にも注目され始めているが、富士通の秋草社長は「環境問題に取り組んでいなければビジネスはできない」と言い切るほどで、10年前から取り組んできた富士通の成果が注目を集めているようだ。
ASCII24 Business Centerランキング(2002年6月8日~6月15日)
ランク | 先週 | 掲載日 | タイトル |
---|---|---|---|
1 | - | 06月07日 | マイクロソフト、次期Windows Media技術“Corona”のデモを初めて日本で披露 |
2 | - | 06月12日 | シマンテック、トータルセキュリティーのトレーニングコースを開始 |
3 | - | 06月13日 | アイ・オー・データ機器、RAID製品事業に参入、法人向け新ブランド“I-O PRO”立ち上げ |
4 | - | 06月13日 | メガソフト、メールへの転送機能を搭載したFAXサーバーソフト『WebSTARFAX Ver.1.50』を発売 |
5 | - | 06月12日 | アライドテレシス、15MbpsのEthernet over VDSL製品を発売――独インフィニオンの10BaseSチップを搭載 |
6 | - | 06月11日 | リコー、デジタル複合機『imagio Neo C240』など新製品5機種を発表 |
7 | - | 06月13日 | マニュジスティックス、“enVISION2002 Tokyo”において『Manugistics 7』をデモ |
8 | - | 06月10日 | 日本HP、毎分16枚の企業向けA4カラーレーザープリンター『hp color LaserJet 4600/4600dn』を発表 |
9 | - | 06月07日 | エイジア、eCRMシステム“WEB CAS”をASPサービスで提供 |
10 | - | 06月10日 | NTT東日本、CUGサービス“フレッツ・グループアクセス”の提供エリアを拡大 |