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アイ・オー・データ機器、RAID製品事業に参入、法人向け新ブランド“I-O PRO”立ち上げ

2002年06月13日 03時40分更新

文● 編集部 矢島詩子

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(株)アイ・オー・データ機器は12日、法人向けにRAID製品を提供する事業に参入すると発表した。このRAID製品を新ブランド“I-O PRO”として、主にSOHOあるいは中規模程度の企業にネットワークソリューションとして提供していく。

細野昭雄社長アイ・オー・データ機器の細野昭雄社長

今回の事業化について、代表取締役・細野昭雄社長は「記憶装置の大容量化、ブロードバンドの普及が進み、企業・個人ともに保存したデータの資産価値も高まってきた事情をふまえた」という。また、さらに、将来的には同社でデータセンターを設立させることも視野にあると示唆した。
また、今回のRAID事業への参入により、RAID市場の10%を同社で占めることを目標としているという。

“I-O PRO”のラインアップ製品は“R”シリーズとしてミラーリングRAIDユニット“R-IDE2シリーズ”5製品、インテリジェントRAIDユニット“R-SCシリーズ”3製品、IDE-SCSIコンバータ“R-IDSCシリーズ”3製品。この日は“R-IDE2”“R-SC”シリーズ製品が公開された。

“R-IDE2”はIDE接続。“データ二重化ソリューション”として提供される。RAID1(ミラーリング)機能を持ち、UltraDMA/100に対応する。このシリーズの2製品『R-IDE2-LE』『R-IDE2-LC』は3.5インチベイサイズで、3.5インチハードディスクを2台接続できる。主に2Uサーバー、ミドルタワー向け。

R-IDE2-PCIPCIモデルの“R-IDE2-PCI”
“R-IDE2-LC”“R-IDE2-LE”3.5インチベイサイズの“R-IDE2-LC”“R-IDE2-LE”シリーズ

『R-IDE2-PCI』はPCIハーフサイズで3.5インチハードディスクを2台接続可能。
『R-IDE2S-LE』『R-IDE2S-STD』はPOS、レジ端末や専用機のハードディスク置き換え向けの3.5インチベイミドルサイズ。やはり3.5インチベイサイズで3.5インチハードディスクを2台内蔵でき、キャニスターを使用することによりホットスワップが可能。この専用キャニスター『R-CASE』は8月にリリースされる予定。

R-SC4フルタワーPCに装着された『R-SC4』

“R-SCシリーズ”はWideUltra2 SCSI接続でRAID0/1/3/5/Sに対応。ホットスワップ・ホットスペア・パトロールリード機能を持つ。
このシリーズ製品『R-SC3X』は5インチベイフルハイトサイズで3.5インチハードディスクが3台内蔵可能。『R-SC4』は5インチハーフハイトサイズで3.5インチハードディスク4台が内蔵可能。

“I-O PRO”シリーズの販売については、店頭販売はせず、法人のオペレーションを経験している企業などとパートナーシップを結ぶプログラム“アイ・オー・データ プロフェッショナルリーグ”の中で販売される。

これらのパートナー企業に対しては専用ウェブサイトを立ち上げ情報提供・収集したり、試作機を評価してもらうなどの協力も仰いでいく。単なる販売パートナーシップではなく、エンドユーザーの声を聞き、次のラインアップに反映させるなど、製品づくりに生かしていくための仕組みでもある、と同社では考えているという。

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