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マイクロソフト、次期Windows Media技術“Corona”のデモを初めて日本で披露

2002年06月07日 02時09分更新

文● 編集部 佐々木千之

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マイクロソフト(株)は6日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで記者発表会を開催し、年内にリリース予定の次期Windows Mediaテクノロジー“Corona(コロナ:コードネーム)”の技術概要と戦略について発表した。また日本で初めてCoronaのデモンストレーションを行なった。このの記者発表は、東京国際フォーラムで開催中のストリーミング技術の専門イベント“Streaming Media Japan 2002(Spring)”に合わせたもので、午後に行なった記者発表とほぼ同じ内容を、午前中にStreaming Media Japan 2002で古川氏が基調講演として一般来場者にも公開している。

“Corona”は第3世代のストリーミングメディア技術
マイクロソフトでは“Corona”は第3世代のストリーミングメディア技術だとしている

Windows Mediaテクノロジー(WMT)はマイクロソフトの音声/映像ストリーミング技術。Coronaは、2001年11月に米国ニューヨークで開催されたイベント“Streaming Media East 2001”で初めて発表し、4月にシアトルで開催した“WinHEC”でもデモンストレーションを披露していたが、日本では説明などは行なっていなかった。

発表会では米マイクロソフトのアドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当バイスプレジデントの古川享氏とWindowsデジタルメディア事業部ジェネラルマネージャのデイブ・フェスター(Dave Fester)氏が登場し、古川氏が戦略面、フェスター氏が技術面を説明した。

国内企業とのパートナー戦略も続々

古川氏は日本におけるブロードバンド接続(DSL、CATV、FTTH)が約390万世帯、全世帯数の約10%にまで普及したことに触れ、そうしたブロードバンド時代にふさわしいコンテンツの配信技術がCoronaであると述べた。WMTのこれまでの実績としては、Windows XPはWMTを搭載して出荷され、無償ダウンロード可能なWindows Media Playerもこれまでに3億5000万本がダウンロードされたこと、100機種以上のWMT対応機器が出荷されていることなどを紹介し“あらゆるデバイス、ネットワーク、サービスを通じて、人々にデジタルメディアをお届けし楽しんでいただく”というビジョンを示した。

米マイクロソフトのアドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当バイスプレジデントの古川享氏
米マイクロソフトのアドバンスト・ストラテジー&ポリシー担当バイスプレジデントの古川享氏
Windows Mediaテクノロジーのこれまでの実績
Windows Mediaテクノロジーのこれまでの実績

古川氏はこのほか、WMTに関連する日本企業との提携や協業について紹介した。東日本電信電話(株)とBフレッツ向けに高精細画像配信を行なうことや、ニフティ(株)の個人向けストリーミングサービス開始など、すでにアナウンス済みのもの以外では、エイベックス(株)が有料音楽配信サイト“@MUSIC”で7月1日にWMTを利用した楽曲の提供を開始することや、ソニー(株)がバイオユーザー向けに予定しているeラーニングサービス、半導体メーカーのWMTサポートについても紹介した。

Windows Mediaテクノロジーによってコンテンツをいつでもどこでも視聴できるようになるという
Windows Mediaテクノロジーによってコンテンツをいつでもどこでも視聴できるようになるという

エイベックスはこれまでも、パソコン向けにATRAC3による音楽配信サービスを行なっているが、WMTに対応するとともに、楽曲購入の際に必要な個人認証や課金を各ISP経由で行なえるようにするという。7月1日の提供開始時点では約100曲を用意するが、8月末をめどに約660曲、年末までに約5000曲に増やすという。また、Coronaを利用した5.1chサラウンドオーディオでの配信を予定しているとしている。ソニーのeラーニングサービスは、これまでビデオやCD-ROMなどを使っていた企業向けの教育映像を、WMTのストリーミング映像で配布するというもので、マイクロソフトとソニーが共同でアプリケーションを開発しているという。当初は企業向けに提供するが、順次コンシューマーモデルにも搭載する予定という。

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エイベックスの音楽ダウンロード配信サービス“@MUSIC for WMA”1曲210円(税込み)で提供するという
ソニーとマイクロソフトが共同開発しているWMTを使ったeラーニングサービス“VAIO Cyber Seminar”
ソニーとマイクロソフトが共同開発しているWMTを使ったeラーニングサービス“VAIO Cyber Seminar”

このほか松下電器産業(株)が携帯オーディオやセットトップボックスなどAV製品に対して、デジタルメディアの基盤技術としてWMTを採用したことも紹介した。記者発表会ではPowerPointによる商会だけだったが、Streaming Media Japan 2002の基調講演では、松下電器が試作したネットワーク対応セットトップボックス『Broadnow(ブロードナウ)』でストリーミング映像を再生するというデモを行なった。Broadnowの正式発表・発売時期などについては明らかにしていない。

松下電器産業はAV製品すべてでWMTの採用に踏み切った
松下電器産業はAV製品すべてでWMTの採用に踏み切った
松下電器のブロードバンド対応セットトップボックス“Broadnow”
松下電器のブロードバンド対応セットトップボックス“Broadnow”。具体的な製品計画などは不明

また、DVD/CDプレーヤーに使われるチップや携帯オーディオ向けチップなどのメーカー8社がWMTのサポートを表明したことも発表した。この8社は韓国のMCS Logic社、台湾のMediaTek社、日本電気(株)、沖電気工業(株)、三洋電機(株)、米SigmaTel社、台湾のSunplus社、(株)東芝。なお、2001年には米シーラス・ロジック社、米ESS Technlogy社、米LSI Logic社、フランスのSTマイクロエレクトロニクス社、米Zoran社がWMTのサポートを表明している。これら半導体メーカーから出荷されるチップを使ったWMT対応製品の累計は、年内に2700万台以上となる見込みという。

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