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DiMAGE 7i

DiMAGE 7i

2002年07月15日 00時07分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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DiMAGE 7i

ミノルタ

15万5000円

ミノルタの「DiMAGE 7i」は、2001年5月に発表された「DiMAGE 7」の後継機にあたるモデルで、デザインや基本機能は同等ながら、細かな機能改良や動作速度の向上が図られている。

高速なCFカードで デジタルカメラの実力を引き出す

DiMAGE 7
写真1 前モデルの「DiMAGE 7」。外観はDiMAGE 7iとほとんど変わらない。
 2001年5月に発表されたDiMAGE 7(写真1)は、有効495万画素CCDと光学7倍の手動ズームレンズ、アングル可変式液晶ビューファインダなど、カメラマニアにとって魅力の高い仕様を持っていた。しかし、実際に使ってみると、フォーカシングやデータ記録の遅さ、解像感の低い液晶モニタなど、使い勝手はいまひとつという印象が拭えなかった。
 後継機種であるDiMAGE 7iは、これらの問題点をひとつずつ洗い出して改良したモデルだ(写真2~4)。基本スペックはDiMAGE 7とほとんど変更はなく、撮像素子やレンズ、記録画素数、CFスロット、バッテリ、本体デザインなどはDiMAGE 7と同じだ。しかし、それ以外の仕様は大きく変わった。



写真2 外観上の変更点は気付きにくいが、従来機のDiMAGE 7と比べてグリップ部が肉厚になってホールド感が増した。写真3 側面では、デジタルエフェクトレバー(下側のダイヤル)に「FIL」(フィルタ効果)が追加されている。写真4 背面のカーソルボタンが従来機では単一の丸いボタンであったが、7iではリング状のカーソルボタンとOKボタンの2パーツ構成となり、押し間違いにくくなっている。

 特に速度向上は大きく、AF速度は7の約2倍になった。また、7ではメニューを呼び出しての操作なども若干のタイムラグがあるなど遅い印象があったが、このあたりの動作もキビキビとしたものになった。さらに、合焦後にフォーカスリングを回せばAFモード時でもピント位置を変更できる「ダイレクトマニュアルフォーカス」を装備し、AFでの合焦後にピント位置をずらして撮影できる。
 背面の液晶モニタは、アモルファスシリコンTFTから低温ポリシリコンTFTに変更された。解像度(22万画素相当)には変更ないが、視認性と応答速度が向上して見やすくなった。また、液晶モニタ/液晶ビューファインダともに方眼や目盛り付き十字線を表示する機能が追加され、構図を決めやすくなった。

 このほかの主な追加機能を列挙すると以下のようになる。

  • 望遠側に加えて広角側マクロポジションを追加
  • カラーモードに「ビビッドカラーモード」と「ソラリゼーション」を追加
  • 高感度動画撮影機能「ナイトムービー」(赤外線画像ではなく増感モノクロ画像)を追加
  • 撮影時にヒストグラムをリアルタイム表示
  • 約7枚/秒の高速連写に対応(1280×980ドット、高画質では2枚/秒。DiMAGE 7は約1.2枚/秒)
  • 最高1/4000秒の高速シャッターが可能(DiMAGE 7は最高1/2000秒)
  • MFで電源をON/OFFしてもピント位置が復帰
  • カラーフィルタ効果をブラケット撮影可能
  • ほとんどの再生時機能がクイックビューでも利用可能
  • インターバル撮影画像や高速連写画像を動画に変換可能
  • 撮影画像にボイスメモを追加可能
  • ワイヤレスフラッシュ(電波方式、2ch)への対応
  • テキスト入力機能に欧州文字を追加
  • PHSデータ通信機能に対応機種(P-in M@star)を追加
  • 操作音・シャッター音を2種類から選択可能

撮影サンプル1
撮影サンプル1。通常カラーモード(左)とビビッドカラーモード(右)を撮り比べてみた。ビビッドカラーモードの色味が強すぎるきらいがあるので、鮮やかな色合いがいいにしても通常モードの画像も撮っておいたほうがいい。

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