「いまパーツで1番アツいのは電源ですよ。手を変え品を変え、価格競争も始まってる」
ショップ関係者がそう指摘するほどに、次から次へと新製品の登場する電源ユニット。静音化と低価格化、大容量化競争は止まるところを知らず、戦いの場はSFX電源にまで飛び火しているほどだ。そんななか、主役のひとつである東海理化販売、TORICAブランド“静(Sei)”シリーズの電源に、さらなる静音化をうたう新作「Super 静」が登場予定となっている。
今週末に入荷予定だとして実機デモを行っているDOS/Vパラダイス本店の展示品を見てみると、ファンは排気×1のシングル仕様。そのファンには流体軸受けモータを採用し、回転数の割には静かだと定評のある松下製のPanafloを搭載している。金メッキされたファンカバーには「Sei」の文字があしらわれ、高級感を醸し出しているのも目を引くところだ。ファンといっしょに展示されているTORICAの資料によれば、型番の頭に“Super”の“S”が与えられた420Wモデル「SPW-420NP」は電源投入時こそS社製の400Wモデルよりも0.6dBほど騒音レベルが高いが、一方で最大出力時でも30.8dBとなっており、高負荷時の静粛性に優れるという。高負荷状態にはなっていないものの、DOS/Vパラダイス本店では実際に通電させた状態でデモしているので、気になる人は実際に音を確認してみるといいだろう。
従来製品や他社製品との騒音レベル比較表。かなりの自信があるようだ |
ケース内部から直接吸気するファンは用意していない |
ラインナップされているのは、SPW-420NPのほか、370Wモデル「SPW-370NP」、320Wモデル「SPW-320NP」の合計3種類。いずれも出力は定格出力を示している点や、Pentium 4に対応する点など、基本的な仕様に変化はないようだ。なお、DOS/Vパラダイス本店のほか、クレバリー1号店やWonderCityなども編集部の取材に対して入荷を予告しているが、いずれも価格は未定。目安としては「420Wモデルで2万円弱程度ではないか」(DOS/Vパラダイス本店およびWonderCity)という。
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