「MT-AV1」はTVやビデオ、音楽をメモリに記録でき、液晶モニタやイヤフォンでいつでもどこでも楽しめる新世代のマルチメディアプレーヤだ。
新しいビデオ視聴環境を実現
ポータブルAVプレーヤー MT-AV1は、動画(MPEG4)と音声(MP3)のエンコード/デコード機能を搭載し、メモリに記録したTV番組や音楽を液晶画面とステレオイヤフォンで持ち歩いて楽しむという、非常に分かりやすいコンセプトの携帯機器だ。
本体サイズは85(W)×82.5(D)×18(H)mmで、持ったときの印象は携帯用MDプレーヤそのものだ。前面には3インチの大型カラーTFT液晶(バックライト付き)が搭載され、上部には早送り/巻き戻し/再生(停止)/REC(録画/録音)といった親しみやすいスイッチとともに、プッシュすることで決定機能を持つダイヤルが並ぶ。
内蔵メモリは64MBを搭載しているが、ワークエリアを兼ねるため実際に録画/録音できるの約56MBとなる。SDカードスロットも装備し、録画/録音時間を増やすことも可能だ。
ビデオは画質別に3つのモードが用意されており、最高クオリティでの記録可能時間は短くなる(表1)。音声記録は16bit/44.1kHzのステレオで、本体メモリにノーマルモードで約61分、エコノミーモードで約81分の記録が可能だ。
録画モード | Sファイン | ファイン | ノーマル |
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解像度 | 336×220ドット | ||
フレームレート | 約15fps | 約10fps | 約7.5fps |
本体メモリに記録可能な時間 | 約15分 | 約30分 | 約55分 |
128MB SDカードに記録可能な時間 | 約33分 | 約66分 | 約120分 |
写真1 本体の後ろにあるのがクレードル。ACアダプタはプラグ格納式だ。AVケーブルはオス/メスのプラグとなっており、ビデオとTVの間にセットできるようになっている。 |
録画や録音の際には同梱のクレードルが必要となり、クレードル側のAV入力端子をビデオやTVに接続する。なお、付属のAVアダプタはMT-AV1のDC入力端子に直接接続するほか、クレードル経由でも内蔵バッテリの充電ができる(写真1)。
写真2 動画モードのインデックス画面。サムネイル表示や録画可能時間、残り時間などが表示されている。本機はパールホワイトカラーモデルで、ほかにピンクとブルーのカラーバリエーションがある。イエローの部分が取り替え可能なフロントパネル。 |
実際に番組を録画して視聴してみると、液晶モニタの視認性が良く映画やニュースのテロップも十分読める。最高画質で録画したものでもややブロックノイズが載るのは気になるが、低品質モードでもテロップなどの可読性は良好だ。
なお、ビデオやDVDなどのコピーガード信号を含んだ映像は録画できず、MP3やMPEG4ファイルはMT-AV1でエンコードしたファイルのみ再生可能となっている。これはもちろん著作権保護のためだが、PCでのTV視聴の普及も進んでいることを考えると、PCのTV録画機能とより連携できてもよいのではないだろうか。
ポータブルAVプレーヤー MT-AV1の主なスペック | |
製品名 | ポータブルAVプレーヤー MT-AV1 |
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メモリ | 64MB(録画/録音メモリ約56MB)/SDメモリカードスロット |
液晶モニタ | 3インチTFT |
記録ファイル形式 | 動画:MPEG4(画像サイズ:336×220ドット)/音声:MP3 |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
本体サイズ | 85(W)×82.5(D)×18(H)mm(フロントパーツなし) |
重量 | 約126g(フロントパーツなし) |