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PowerShot A40/A30

PowerShot A40/A30

2002年06月08日 09時06分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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細かい改良を施して
使い勝手を向上

 背面の液晶モニタやスイッチ類は、一見するとほとんど変化がないようだが、モードダイヤルの撮影ポジションが2項目増えている。従来、A20/A10やIXY DIGITALシリーズの撮影ポジションは「撮影/M(マニュアル)撮影/パノラマ」の3つだが、A40/A30では「Auto/P(プログラム)/M(マニュアル)/パノラマ/動画」の5つとなった。このうち「Auto」は従来の「撮影」と同じプログラムオート(露出/ホワイトバランスは変更不可)、「P」は従来の「M撮影」にあたり露出補正(±2EV、1/3ステップ)やマニュアルホワイトバランス(自動/太陽光/曇/電球/蛍光灯/蛍光灯昼光色)が変更できる。

写真3 A40の背面。マニュアル撮影モードではシャッター速度(カーソル左右で変更)と絞り(DISPボタンで切り替え)を指定できる。
 注目すべきは新設の「M」ポジションで、シャッター速度と絞りを指定できる。つまり、従来のM撮影とは違い、本当の意味での(カメラ用語的な)「マニュアル撮影」ができるようになったわけだ(写真3)。絞りはF2.8/F8.0(広角側)の2段階しかないがシャッター速度は15~1/1500秒と幅広く変更でき(従来機は最長1.6秒)、1.3秒以上ではスローシャッターノイズリダクションも働く。



写真4 A30の上面。ボディは従来のA10/A20とほぼ同じデザインで、大きめのグリップによりホールド性は良好だ。
 フォーカスエリアが3点なのは従来機と同じだが、AF枠が画面上に表示されて合焦した枠が緑色に変化するという表示方式や、AF補助光のON/OFF設定、色調補正(くっきりカラー(鮮やな色あい)/すっきりカラー(あっさりした色あい)/ソフト/セピア/白黒)など、同時に発表された「PowerShot A100」と同様の新機能が搭載されている。



写真5 単3電池×4本はグリップ部の下側から装着する。本体右側面にはCFカードスロットとメモリ保持用コイン型リチウム電池挿入部がある。
 また、スペック上の新機能だけでなく、内部エンジンの変更によって動作速度が向上し、動作が全般に速くなっており、実際に利用していても撮影/再生の切り替えやメニューの呼び出しなどの反応がクイックになった。残念な点としては、機能が増えたものの基本的にA20/A10と共通のボディを利用しているため、左右カーソル中心の操作性では少々使くなった。できればA100のように十字カーソルキーを装備してほしかった。



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