このページの本文へ

SASインスティチュートジャパン、新社長が2002年度の事業戦略を説明

2001年12月03日 20時59分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)SASインスティチュートジャパンは3日、同社の2002年度の事業戦略に関する説明会を都内ホテルで開催、代表取締役社長の堀昭一氏が説明を行なった。

堀氏は、アドビシステムズ(株)代表取締役社長(2000年6月)、インフォミックス(株)代表取締役社長('98年)、日本ビューロジック(株)代表取締役社長('97年)を歴任し、本年10月25日付で同社代表取締役社長に就任した。

SASインスティチュートジャパン堀社長
SASインスティチュートジャパンの代表取締役社長に就任した堀昭一氏

堀氏は、「今年、SASのアーキテクチャーがオープンになり、『SASシステム V8e』が日本市場に本格投入された。オープンアーキテクチャーをベースに、既存ビジネスや技術、ノウハウを利用してビジネスソリューションを拡大する。分析系CRMソリューションにおいては、すでにネットイヤーグループやコマツソフト、ジャストシステムなどを戦略的提携を進めている」と語った。

また同氏は、2002年度の事業について、ビジネス製品/サービスの本格展開、パートナービジネスの拡大、社内組織体制の整備の3点にフォーカスして展開するとしている。ビジネス製品の本格展開に向けては、オープンアーキテクチャーをベースに、パートナーと協業で進めていくと説明した。

具体的には、分析系CRM製品をさらに強化するほか、バランススコアカードシステムの推進を行なう。また、財務会計システム『CFO Vision』を2002年上半期に導入するとしている。さらに、特定の業務に特化したパッケージ製品にも力を入れ、医薬業向けの前臨床パッケージやゲノム解析、通信業向けの顧客解約防止システム、製造業向けの品質管理システムを提供するという。

パートナービジネスの拡大については、クオリティパートナープログラム(QPP)を導入し、コンサルティングファームとの協業体制を強化したという。同社は今後も主要なハードウェア/ソフトウェアベンダーとのパートナーシップを進めるとしている。また、社内にパートナーをサポートする専任部隊を配置したという。

社内の組織体制を整備するため、社内にマーケティング本部を今年7月に新設したほか、社員教育への投資も行なうという。同氏は、「意思決定支援ソリューションのリーディングカンパニーとして2002年に大きくはばたきたい」としている。

アジア太平洋地域副社長
米SASインスティチュート社アジア太平洋地域副社長のPhillip Beniac氏。「SASのワールドワイド収益のうち10%がアジアの売上であり、そのアジア売上のうち日本が40%を占める。2005年にはアジアの売上はワールドワイドの20%を占め、日本はアジアの半分を占めるようになるだろう」

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン