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CLIE PEG-T600C/T400

CLIE PEG-T600C/T400

2001年11月26日 21時19分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・小林 久

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CLIEをよりパワフルにする周辺機器

 T600C/T400は従来機種に対して薄型化されたことにともなってシリアルコネクタの形状も変更されたため、アクセサリに関しても基本的に専用のものが必要になる。主な製品としては、本体背面に装着するスライサータイプの通信アダプタ「PEGA-CF60」(実売1万5000円前後)、シリアルポートに接続するリモコンタイプのオーディオアダプタ「PEGA-SA10」(実売1万3000円前後)などがあり、このほかにもUSB HotSyncケーブルや携帯電話接続用ケーブルなどが用意されている。

 通信アダプタのPEGA-CF60はT600C/T400の背面にTypeII対応のCFスロットを増設し、P-in Comp@ctやAirH”など、CF型のPHS通信カードを装着できる。また、アダプタ(PEGA-CF60)自体に充電池を内蔵しており、通信時に本体のバッテリを消費しないほか、CLIE本体の外付けバッテリにもなる。装着時の本体サイズは70.7(W)×127.6(D)×19.9(H)mmで、重量は90g。本体に装着した場合でもPalmIII(20mm)と同程度の厚みのため、携帯性にも優れている。

 オーディオアダプタの「PEGA-SA10」はヘッドホンステレオのリモコン型の本体にMP3(ビットレート32~128kbps)対応のデコードチップを内蔵。CLIE底部のシリアルコネクタに接続する。電源は本体から供給され、連続再生時間は4~5時間。PEG-N7x0シリーズの音楽再生機能と比較すると「ATRAC3に対応しない」「音楽再生時に他のアプリを併用できない」といった制限がある。

PEG-T600C/400と同時に、メモリースティックスロットに差し込んで使用するCLIE用周辺機器「CLIEGEAR」も正式発表された。メモリースティックに差し込んで使用する。写真はNavin'You Pcoketと連動して使用できるGPSアンテナ「PEGA-MSG1」(左)と10万画素のCMOSセンサ搭載のデジタルカメラモジュール「PEGA-MSC1」(右)。
 以上は、PEG-Tシリーズ専用のオプションだが、従来機にも対応したメモリースティックスロットに接続するタイプの周辺機器「CLIE GEAR」もPEG-T600C/T400と同時にアナウンスされている。

 今回発表されたのは10万画素のCMOSセンサを搭載したカメラモジュールの「PEGA-MSC1」とGPSアンテナの「PEGA-MSG1」の2種類。静止画ビューアの「PictureGear Pocket」や地図ソフトの「Navin'You Poket」など、CLIEオリジナルソフトとの連動が可能となっている。価格はオープンプライスで、予想実売価格はPEGA-MSC1が1万5000円、PEGA-MSG1が2万円。



価格的にも魅力的な実用モデル

 このように、2001年冬モデルのCLIE「PEG-T600C/T400」は、見やすいハイレゾ液晶や豊富なアプリケーションなど、従来のCLIEの特徴を最大限に生かしながらも持ち運びやすい薄型ボディを採用した、非常に魅力的な製品に仕上がっている。価格はT600Cが3万9800円、T400が2万9800円と上位モデルでもPEG-Nシリーズのローエンド機PEG-N600C程度に抑えられている。CPUやメモリなどハードウェアスペックが異なるため、一概に比較できないが、2001年末に登場する予定の「Pocket PC 2002マシン」が軒並み6万円以上と高価格になっていることを考えると、かなり割安な印象がある。

 従来不足気味だったメモリ容量は、カラーモデルで従来の2倍となる16MBが搭載され、CLIEならではの豊富な専用オプションも利用できる。CLIE PEG-Tシリーズが、この冬注目のPDAの最右翼であることは疑いない。

PEG-Tシリーズのスペック
製品名 PEG-T600C PEG-T400
OS Palm OS 4.11S
CPU Dragonball VZ-33MHz
メモリ 16MB 8MB
表示 320×320ドット/6万色 320×320ドット/モノクロ16階調
液晶 バックライト付き半透過型カラーTFT液晶 ELバックライト付きファイン液晶
本体サイズ 71.8(W)×118(D)×12.5(H)mm 71.8(W)×118(D)×9.9(H)mm
重量 138g 122g
バッテリ リチウムポリマ充電池
バッテリ駆動時間 約12日間 約15日間

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