このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

PEG-N600C

PEG-N600C

2001年08月03日 21時48分更新

文● 小林

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

価格面でも魅力的なカラーエントリ機

CLIEの液晶は150ppi相当ときめ細かく、テキストも読みやすい。

 このように、CLIEの新モデル「PEG-N600C」は、単なる低価格機というだけでなく、機能/操作性の面で、高い完成度を持つ製品である。直販サイト“SonyStyle”の販売価格は3万9800円と、同じPalm OS 4.0を搭載したカラーモデル「PalmComputing m505」(実売5万円弱)と比べてもかなり割安な印象だ。

 コンパクトフラッシュ型のPHSカードが利用できないなど、通信環境ではPocket PCやザウルスに一歩譲る部分はあるものの、320×320ドット/6万色の画面表示の見やすさに関しては文句なくトップレベル。明るく高精細な液晶は、テキストや地図も読みやすく、「青空文庫」などの電子書籍やPC上でダウンロードしたWebページをメモリースティックに格納し、外出先で参照するといった用途でも活躍しそうだ。

 ただし、本体内蔵メモリが8MBというのは若干手狭だ。CD-ROMに収録されていたCLIEのオリジナルソフトをすべてインストールすると、空き容量はほとんどなくなってしまう。Palmwareや地図/辞書データなどはメモリースティックにも保存できるものの、地図のように頻繁にカードにアクセスする場合は転送に時間がかかり、メディアの単価もまだまだ高い。Pocket PCやザウルスでは32MB以上のメモリを搭載するのが通常となっている。Palmデバイスでもメモリ容量の強化は望まれる部分だろう。



オプションで用意されているモデム「PEGA-MD700」。PC接続用のUSB端子を装備し、HotSyncが可能なほか、ACアダプタ用の接続端子も付属しており、トラベルキットの代用としても使える。価格は1万3000円前後。
同じくオプションのソフトカバー「PEGA-CV700」。オープンプライスで実売価格は2000円弱。
PEG-N600Cのスペック
製品名PEG-N600C
OSPalm OS 4.0
CPUDragonball VZ-33MHz
メモリ8MB
表示320×320ドット/6万色
液晶フロントライト付き反射型TFT
本体サイズ71(W)×118.5(D)×16.8(H)mm
重量約160g
バッテリリチウムポリマ充電池
バッテリ駆動時間約15日間

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン