このページの本文へ

PEG-N600C

PEG-N600C

2001年08月03日 21時48分更新

文● 小林

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

液晶表示は6万色に対応
メモリースティックがさらに使いやすく

 Palm OS 4.0の搭載で従来機から変更になった主なポイントは、

  • 従来256色(8bit)までだった表示色数が最大6万色(16bit)に増加
  • 外付けメモリカードに正式対応し、メモリースティックに格納したアプリケーション(Palmware)を直接実行できるようになった

という2点。PC側のPIMソフト「Palm Desktop」は最新の3.1.2、Palmの同期機能「HotSyncマネージャ」は4.0にバージョンアップし、外部メモリにPalmwareを直接インストールしたり、LAN経由でのHotSyncといった新機能が追加されている。

Palm OS 4.0の搭載で、ホームメニューに「カード」の項目が増え(左)、アイコン化されたメモリーカード内のアプリケーションを直接起動できるようになった(右)。
Palm Desktop 3.1.2では、HotSyncで外部メモリにアプリケーションをインストールする機能が追加されている。
付属の日本語IME「ATOK Pocket」もバージョンアップ。過去に変換した履歴から、変換候補を表示する機能(ワードコンプリーション機能)を実装している。

 オリジナルソフトでは、新たに追加された「MS Import/Export」が便利だ。これは、CLIE本体をメモリースティックのリーダ/ライタとして利用可能にするもので、PC側の「MS Export」を使い、静止画/動画などのデータをメモリースティックに直接コピーできる。

 Palmwareがデータを保存するディレクトリはソフトごとにあらかじめ決まっているが、MS Exportは拡張子で関連付けられたファイルを特定のディレクトリに転送する機能も持っているため、コピーしたいファイルをドラッグアンドドロップしてインストールボタンを押すだけでいい。MS Exportに標準で関連付けられているソフトは、「PictureGear Pocket」(静止画ビューア)、「gMedia」(動画ビューア)、「Navin'You Pocket」(地図ビューア)、「辞書」など。VFS(Virtual File System)Manager(※1)対応ソフトを後から関連付けることもできる。

※1 VFS Manager Palm OS 4.0が標準サポートする外付けメモリーカードにアクセスするためのAPI。

 これ以外の変更点は、PictureGear Pocket/gMediaが6万色に対応し、ジョグダイヤルで画像の拡大/縮小や動画の再生/巻き戻しができるようになるなど、従来からあるオリジナルソフトの機能強化が中心になっている。また、Outlookとの同期機能を追加する「ActiveSync」や、従来はダウンロードで提供されていた地図ビューア「Navin'You Pocket」なども標準で付属している。
 なお、Navin'You Pocketで表示できる地図は、別売の地図データ集「Navin'You専用マップ2」(ゼンリン製、価格7800円)から一部分を切り出して専用形式で保存したもの(CLIE-N600Cには東京/名古屋/大阪駅周辺に限定した地図がサンプルとして付属する)。地図の縮尺や切り抜く範囲の変更は、CLIE付属の加工ソフト「MapCutter」を使ってPC上で行う。この際にも、PC上から本体メモリあるいはメモリースティックに直接保存ができるので、便利だ。なお、Navin'You専用マップ2に含まれるのはデータのみで、ランドマーク検索などを行うビューアソフトは付属しない。



画像ビューア「PictureGear Pocket」は、6万色表示に対応。ジョグダイヤルを使った画面の拡大/縮小なども可能となった。
「Navin'You Pocket」で表示した地図。細かいところまでキチンと表示されている。
PC上で、CLIE用に地図データを編集・加工する「MapCutter」。縮尺やサイズ(表示領域)は切り取る際にユーザーが任意に指定できる。ただし、あまり広範囲を選択するとCLIEで縮小表示した際に見づらくなるので注意しよう。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン