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PX-W2410TA/BS(PleXWriter 24/10/40A)

PX-W2410TA/BS(PleXWriter 24/10/40A)

2001年07月27日 21時34分更新

文● 内田

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PX-W2410TA/BS(PleXWriter 24/10/40A)

プレクスター

オープンプライス

ハイエンドユーザーから特に高い支持を集めているプレクスターから、ついに世界最速記録に並ぶ、CD-R書き込み24倍速のCD-RWドライブ「PX-W2410TA/BS(PleXWriter 24/10/40A)」が登場した。本機は、書き込み速度の向上だけではなく、高品質で安全な書き込みを実現するための機能も多数盛り込まれ、高いトータルスペックを誇る製品に仕上がっている。

ハイエンドユーザー待望の
プレクスター製24倍速ドライブ

 音楽関係のプロユーザーやハイアマチュアから特に高い評価を集めているプレクスターのCD-RWドライブだが、この7月、ついに同社最速の新製品「PX-W2410TA/BS(PleXWriter 24/10/40A)」が発表された。CD-R書き込み速度は、三洋電機のOEM専用ドライブ「CRD-BP1500P」と並んで世界最速の最大24倍速に達している。

 前モデル「PX-W1610TA/BS」では全周CLV方式の書き込みを採用していたが、一段と高速化された本モデルでは、CRD-BP1500Pと同じく「ゾーンCLV」方式が取られており、最高速設定では最内周域を16倍速、内周域20倍速、それ以降が24倍速で書き込まれる。速度の切り換え地点は原則として、16倍速→20倍速が音楽CDの再生時間にして約6分のポイント、20倍速→24倍速が約16分となっているが、後述の「PoweRec-II」により、最適なポイントで書き込み速度へ自動的に切り換えられるので、実際の切り換えポイントはこれらの時間よりも若干後ろにずれる場合もある。
 なお、CD-RW書き換えは10倍速、CD-ROM読み出しとオーディオCDのデジタルキャプチャ(DAE)は最大40倍速(CAV方式)で、こちらは前モデル「PX-W1610TA/BS」と同様だ。従来の同社製CD-RWドライブと同じく等速書き込みにも対応しており、より高品質・高音質なCDを作りたい、というコアなユーザーの要望を今回も実現している。また、バッファアンダーランを確実に防止する「BURN-Proof」を搭載しているが、これに加えてバッファメモリが前モデルの2倍となる4MBに増量されている。

ゾーンCLVによる書き込み速度の切り換えは3段階。原則的には6分、16分のポイントで行われるが、「PoweRec-II」により、使用メディアに応じて最適なポイントでの切り換えが行われる。

 前モデルに装備されていたメディア自己診断および書き込み自動設定機能「PoweRec」をさらに進化させた「PoweRec-II」は、

  1. 書き込み開始前に、メディアにあらかじめ記録されている情報から、サポートする最大書き込み速度を設定する。
  2. 試し書き(OPC)によりレーザーパワーを測定し、高速書き込みのための強力なレーザーパワーに耐えられないメディアの場合には書き込み速度を1段階落とす。
  3. ランニングOPC(書き込み中に実際の書き込みポイントの記録面状態を監視する機能)により、最適なレーザーパワーに常時自動調整する。
  4. 書き込み速度の切り換えポイントに達したら、ランニングOPCなどのチェックから「メディアの品質が1段階上の書き込み速度に耐えられる」と診断された場合のみ書き込み速度を上げるとともに最適なライトストラテジ、レーザーパワーを設定する。耐えられないと診断された場合は速度を変更せず書き込みを続行する。
  5. 書き込み速度の変更は、音楽CDの再生時間にして26分の地点までの範囲内で行われる。書き込み作業がここに達するまでに「速度変更OK」の診断が行われなかった場合は、速度の変更を行わず書き込みを続ける。

といった構造からなる(PoweRec-IIで新たに加わったのは16倍速→20倍速、20倍速→24倍速の速度切り換えに関する部分)。これにより、ユーザー側ではメディアの基本スペックや製造・保管状態の違いによる個々の品質差を意識する必要はなく、メディアをドライブにセットして書き込み速度の設定を常に「最速」に設定しておくだけで、あとはドライブ側が最適な速度で書き込みを行ってくれるわけである。
 基本的な動作原理は三洋電機のFlexSS-BPとほぼ同じだが、ドライブの製造を担当するシナノケンシによると「チェック項目の数や内容、判断基準がFlexSS-BPとは異なる」とのことだ。実際に、24倍速書き込み推奨メディアの一覧もCRD-BP1500Pと若干異なっており(三洋ドライブでは24倍速書き込み用推奨メディアに含まれている一部メーカー製メディアが、プレクスターでは推奨から外れている)、同社が掲げる「高い書き込み品質」を維持するため、メディアの品質への要求も高めになっているのだろう。

本体背面。S/PDIF端子の左側にあるジャンパピンは、UltraATA/33での動作を強制的にDisableにするためのもの。ハードウェア的にDMAモードを変更する機能はCD-RWドライブとしては非常に珍しい。
 インターフェイスは前モデルと同様にATAPIだが、本機ではプレクスターのCD-RWドライブとしては初めてUltraATA/33に対応した。現在では「ATAPI接続でのCD-RWドライブの相性問題」というのはほとんど気にならなくなってはいるが、一部の古いPCやマザーボードでは、UltraATA/33のドライブを接続するとマシンが起動しない、ドライブを認識できない、特定のソフトとの組み合わせでハングアップする、などといったトラブルもあるという。これらのため、本機には強制的にDMA Mode2に切り換える(UltraATA/33モードを「Disable」にする)ジャンパピンが設けられている。シナノケンシの調査によると、

  • 本機+440BX/ZXチップセットの環境で付属ソフト「PlextorManager 2000」を使用
  • Promise製のUltraATA/100コントローラが載っているRAIDカードやIDEカード、マザーボード(UltraATA/100コントローラ側のコネクタ)に本機を接続

といった環境では、UltraATA/33モードをDisableにする必要があるそうだ(詳しくは製品添付のマニュアルを参照)。

 オーディオトラックのデジタルキャプチャ(DAE)にも新たなファンクションが加わっている。PX-W1610TA/BSでは、同社のSCSI版CD-ROMドライブ「PX-40TS」シリーズに匹敵するDAE性能を実現した、と発表していたが、今回のドライブでは、偏重心や反りのある低品質メディアのキャプチャをより正確に行うための機能が追加されている。
 CDを読み出す場合には、読み取りレーザーのフォーカスを高速かつ正確にセットしなくてはならないが、メディアの品質が悪い(=偏重心や反りがある)場合には、この作業が非常に困難になり、一般的なドライブでは、フォーカスが合わず読み出しに問題があった場合には、読み出しのリトライを行う。データCD-ROMの場合には、ECCというエラー訂正機能が組み込まれているため、リトライの繰り返しが起こってもデータを正しく読み取ることができるが、ECCのようなエラー訂正機能を持たない音楽CDの場合には、最終的にはデータを読み出せたように見えていても、「データのずれ」(=元データとキャプチャしたデータの食い違い、つまり音質の低下)が発生する可能性がある。
 本ドライブでは、

  • トータル60分以上のオーディオトラックが収録されている
  • ディスクがクローズされている

という条件が揃った音楽CDをキャプチャする際、まずはじめにメディアの最外周をシークし、エラーレートのチェックを実行する。このときにエラーレートが一定の基準を上回る場合、DAE速度を最高の40倍速(CAV)から32倍速(CAV)に、さらに品質が悪い場合は24倍速(CAV)や8倍速(CLV)に落してキャプチャを実行する。つまり、メディアの品質を自己診断してリード速度を変更することにより、正確なデジタルキャプチャが可能になっている。

 付属ソフトは、ライティングソフト「B's Recorder GOLD」、パケットライトソフト「B's CLiP」、そしてプレクスターオリジナルのCDユーティリティソフト「PlextorManager 2000」の3種類で、これは従来モデルと同様。PlextorManager 2000は、特に音楽CDのキャプチャ機能が充実したユーティリティで、同社のドライブの高い人気を支える一因でもある。ソフト面の充実度も相変わらずだ。

 それでは次ページにて、注目の24倍速書き込みをはじめとするベンチマークテスト結果を紹介しよう。

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