アイ・オー・データ機器/ロジテック
3万2000円/3万2000円
- http://www.iodata.co.jp/ (アイ・オー・データ機器)
- 03-4288-1039/06-4705-5544/076-260-1024
- http://www.logitec.co.jp/ (ロジテック)
- 03-5326-3667
2001年初頭には16倍速書き込みが最速競争の焦点だったCD-RWドライブだが、わずか半年で最高峰はオーバー20倍速の域に到達している。今回紹介する「CDRW-AB24B」と「LCW-G2410BAK」は、いずれも三洋電機製の最新ドライブ「CRD-BP1500P」を採用したCD-RWドライブパッケージだ。
三洋製最新鋭ドライブ
CRD-BP1500P採用製品が登場
![]() |
---|
こちらはロジテック「LCW-G2410BAK」。“Logitec”のロゴが入っているのがアイ・オー・データ機器「CDRW-AB24B」との外見上の違いだ。 |
CRD-BP1500Pは、書き込み速度が最速記録を更新する最大24倍速、書き換えは10倍速、読み出しは最大40倍速。従来の三洋製ドライブと同じくバッファアンダーラン防止機能「BURN-Proof」を装備し、2MBと決して多くないバッファメモリながら、安全な書き込みを行うことが可能だ。インターフェイスはATAPIで、UltraATA/33に対応する。
![]() |
---|
本体背面。インターフェイスはATAPI(UltraATA/33対応)。オーディオ出力はアナログおよびデジタル(S/PDIF)。 |
最大24倍速書き込みを実現したCRD-BP1500Pは、書き込み方式に「ゾーンCLV方式」を採用している。この方式では、まず16倍速/8000rpmで最内周から書き込みを開始し、徐々に回転数を下げながら一定のデータ転送速度で書き込み、特定のポイントで書き込み速度を20倍速/8000rpmに切り替え同様に書き込みを行い、さらに24倍速/8000rpmで記録ができるポイントに達したら再度書き込み速度を切り替え、これ以降の領域は常に24倍速で書き込む。書き込み速度の切り替えポイントは音楽CDの再生時間にして約6分、約16分が基本となっているが、実際にはCRD-BP1500Pの新機能「FlexSS-BP」により、使用するメディアに最も適したポイントで切り替えが行われる。
FlexSS-BPとは、すでに書き込みを終えたエリアの記録品質や、メディアの品質(記録溝のわずかな蛇行やメディアの偏心など)をリアルタイムに監視し、最適なレーザーパワートライとストラテジ、書き込み速度の設定を行うものだ。たとえば、FlexSS-BPがメディアの品質的に高速回転での書き込みに耐えられないと判断した場合には、20倍速および24倍速に移行するポイントを後ろにずらしたり、ライティングソフトで24倍速に設定して書き込みを行っても速度を16倍速や20倍速に制限する、といった処理を行うことで書き込みの安全性と確実性を確保している。なお、CRD-BP1500Pで24倍速書き込みが可能なメディアは、リコーや太陽誘電、三井化学ライテックなどから発売されている。詳しい製品名や型番、最新サポート情報は三洋電機の「CRD-BP1500Pサポートメディア」を参照していただきたい。
また、ゾーンCLVによる書き込み速度の切り替えポイントでは、回転数の制御やFlexSS-BPによるチェックと最適化のためにわずかな遅延が発生するが、これについてはBURN-Proof機能による記録の一時停止と再開を行って対処している。そのため、ライティングソフト上でBURN-Proofをオフにすると16倍速書き込みまでしか選択できなくなる。
BURN-Proofが登場間もない頃は、BURN-Proofが機能したときにできる「つなぎ目」の隙間を40μm以下にする、としていた。しかし現在は、このつなぎ目がより小さくなるように改良が重ねられており、CRD-BP1500Pの前モデルである「CRD-BP1400」「CRD-BP4(SCSIタイプ)」からは、つなぎ目の大きさがほぼゼロに近い「ギャップゼロ」を実現している。もちろん、データを書き込んだCD-Rの読み取りに関しては何も問題はないので、最低でも2回はBURN-Proofが機能するとはいっても、実使用上は気にすることはない。
次ページでは注目のベンチマークテスト結果を紹介しよう。
