オリンパス光学工業の「CAMEDIA C-200ZOOM」は、2001年に入ってから投入された同社の低価格入門機のなかでは比較的高い画質を持つ211万画素CCDと光学3倍ズームレンズを搭載する低価格デジタルカメラである。
実力派の入門機
前面のスライドレンズカバーを閉じると、C-1やC-1Zoomに近い印象となる。ボディカラーはC-1/C-1Zoomのシルバーより渋めのグレーに近いカラーリングとなっている。 |
C-200ZOOMは、211万画素CCDと光学3倍ズームレンズを搭載する低価格入門機だ。2001年になってから投入された同社の低価格機としては、
- 単焦点AFの「CAMEDIA C-1」
- 単焦点パンフォーカスの「CAMEDIA C-100」
- 光学3倍ズームの「CAMEDIA C-1 Zoom」
――があるが、これらの機種が131万(有効125万)画素CCDを搭載するのに対し、C-200はワンランク上の211万(有効202万)画素CCDを搭載する。
C-200Zoomの上面。右端にあるのがズームレバーで、同社お馴染みの小さなツマミのような形状をしている。 |
製品名からは、同時に発表されたC-100の姉妹機、外観を見るとタマゴ型のレンズバリアが特徴のC-1やC-1 Zoomに似た製品というイメージがあるが、実際には同社の「C-960ZOOM」や「C-990ZS」など、C-900系シリーズのハードウェアをリニューアルした製品だ。同社お馴染みの電源連動式スライドレンズカバーや背面の液晶モニタ、本体下部に4つ並んで挿入す電池配置など、基本フォルムはC-990ZSを継承する。ただし、マクロ、フラッシュモード、セルフタイマの各機能がカーソルキーに割り当てられ、ボタンの数を抑えているのはC-1やC-1 Zoomと同様だ。また、レンズカバーをスライドさせるとロックが外れてポップアップするフラッシュ(閉じるときは手動)も、C-1 Zoomと同じ機構を採用する。
電池は本体下部から4つ並べて挿入する。 |
単3電池×2本で動作するC-1/C-1 Zoomに比べると、単3×4本の電池スロットを持つC-200ZOOMは、ひとまわり大きな本体(C-1 Zoomと比べて体積で1.57倍)や重量(電池を入れると約330g、C-1 Zoomは約230g)のため、手に持ったときはずっしりがっしりとした印象を受ける。
アルカリ乾電池で150枚(ズーム往復やフラッシュを使用した場合、液晶OFFでフラッシュなし/ズーム動作なしならば2500枚)、リチウム電池パック利用時は約400枚(同6000枚)というバッテリ駆動時間は、デジタルカメラの中でも長時間利用が可能な部類に入るので、普段から使う用途にも安心だ。
C-1やC-1Zoomがのっぺりとした背面をしているのに対し、液晶モニタや光学ファインダ用にでこぼこしている背面を持つのはC-900シリーズ譲りの設計のためだろう。 |